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戦前における中等教員社会の階層性

研究課題

研究課題/領域番号 07710204
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育学
研究機関松山大学

研究代表者

山田 浩之  松山大学, 経営学部, 講師 (60258324)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード教育社会学 / 教育史 / 高等教育 / 中等教員 / 学歴主義
研究概要

研究実施計画に従って、資料を収集し、データの入力を行った。現在までに、明治45年、昭和12年の2時点における中等学校校長の学歴構成と賃金の関係を中心に分析を行ってきた。これまでに得られた主な知見としては以下のようなものがあげられる。
1 明治45年における中等学校長の学歴と賃金の関係
(1)中等学校長の量的な分布は、帝国大学、高等師範学校の卒業者が高い割合を占めていた。しかし、賃金では、帝大卒業者がもっとも高く、高師卒業者を引き離していた。
(2)高等教育学歴を持たない者が校長に占める割合は他の時点よりも高く、また給与も高師卒業者に迫るほど高かった。このことから、明治45年時点においては、正規の中等教員養成ルートを経なくても中等学校長となり、高い賃金を得ることができ、中等学校教員社会の学歴主義が十分に制度化されていなかったことが推測された。
2 昭和12年における中等学校長の学歴と賃金の関係
(1)明治45年とは異なり、師範学校、中学校、高等女学校のいずれの学校種においても量的には高師卒業者が非常に高い割合を占めていた。
(2)賃金は、帝大卒業者がもっとも高く、その後、高師卒業者、専門学校の卒業者、文部省中等教員検定の合格者と続き、学歴による明確な階層性が形成されていた。
今後、入力されたデータをもとに、大正9年、昭和5年についても同様の分析を行う予定である。それにより、戦前における中等学校教員の階層性の時系列的な変化を明らかにしたい。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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