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西アジア光史時代における乳利用の開始について

研究課題

研究課題/領域番号 07710267
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 考古学(含先史学)
研究機関筑波大学

研究代表者

三宅 裕  筑波大学, 歴史・人類学系, 助手 (60261749)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード西アジア / 新石器時代 / 乳製品 / 家畜飼養 / 土器の起源
研究概要

本年度の研究の主たる目的は、西アジア先史時代における乳利用に関する基礎データの集成とその分析にあった。基礎的データとのひとつとしてまず新石器時代の各遺跡から出土した動物骨について、動物の種類、その割合、年齢構成などに関してデータベース化を図った。それによれば、西アジアにおいて最も早くから家畜化された動物はヒツジ/ヤギであり、次いでウシ、ブタの順であることを確認することができた。これらの家畜はブタを除いて、現在でも乳利用の対象となっている。家畜がどのような目的で飼養されたのかは、骨の年齢構成からある程度復元することが可能であるが、年齢構成にまで踏み込んで分析の行われている資料はごく僅かであった。当初の仮説では動物の家畜化を促したもののひとつに乳利用があったのではとの予想があったが、家畜化の開始された頃の資料について年齢構成にまで踏み込んだ分析が行われている例は無く、今回は家畜化の開始と乳利用の関係について動物骨のデータから明らかにすることはできなかった。しかし動物骨から確実に乳利用の存在をおさえられる時期を特定することはできた。動物骨のデータベース化と並行して行ってきたのが、遺跡から出土する乳利用に関連する遺物の特定とその分析であった。特に容器の出現とその後の展開に注目しつつ研究を進めてきたが、それは搾乳から乳製品の製造に至る過程で容器の存在が前提となるからであった。容器の出現してくる過程に関しては、その概要についてまとめることができた。それによれば容器が出現するのは動物が家畜化される頃と時期的にほぼ一致し、土器もその後あまり時を経ずに製作されるようになることが確認された。時期的に両者はうまく符合するが、実際に相関関係があるかどうかについてはまだ検討しなくてはならない点も多い。また器壁に多数小孔の穿たれる特殊な土器について集成をおこない、それがチーズ造りの容器として十分機能しうることを明らかにすることができた。尚、本研究の成果の一部に関しては、1995年10月に日本オリエント学会第37回大会において口頭で発表を行った。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 三宅,裕: "土器の誕生" 文明の原点を探る-新石器時代の西アジア-. 97-115 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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