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『三体詩』の総合的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07710302
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 国文学
研究機関帝京平成大学

研究代表者

堀川 貴司  帝京平成大学, 情報学部, 講師 (20229230)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード三体詩 / 日本漢文学 / 抄物 / 漢詩 / 漢籍 / 板本
研究概要

東洋文庫、京都大学附属図書館、尊経閣文庫、大阪府立中之島図書館などの所蔵する『三体詩』の古版本・抄物および同時代の日本漢文学関係資料を調査し、必要なものは紙焼写真を購入した。また、特別な許可を得て東福寺霊雲院の所蔵する日本漢文学関係資料を調査・撮影し、紙焼写真を取得できたことは大きな成果であった。次に、これまでに収集した『三体詩』抄物資料の中から最も成立時期が早いものと思われる蓬左文庫所蔵『聴松和尚三体詩之抄』について翻字を行ない、現在は供書となっている先行注釈書や引用漢籍について調査し、詩の解釈について考察した。また、これらの資料を利用して、平行して行なってきた江戸時代の僧侶詩人の漢詩の注釈作業の中で、いわゆる古文辞派によって『唐詩選』が賞揚され『三体詩』が排斥されたという通説が当を得ていず、『三体詩』は継続して読まれていたことを明らかにできた。そこでは、『唐詩選』はその詩題やテーマが新奇なものとして目立った形で受容されているのに対し、『三体詩』は詩句の表現や詩の雰囲気などがさり気なく利用されており、『三体詩』が詩人の基本的教養としていかに深く浸透していたかがよくわかった。最後に、江戸時代各種板本の調査により、本文だけのもの、中国で付けられた注をそのまま残すもの、そこに日本人の注を加えるもの、あるいは抄物を板本にしたものなど実に多様であり、また書入れという形で新たな注釈が加わっており、受容の幅広さが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 堀川貴司: "禅林の文学とその周辺(予定)" 岩波講座日本文学史 第6巻 15・16世紀の文学. (不明). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 末木文美士・堀川貴司: "江戸漢詩選 第5巻 僧門" 岩波書店, 360 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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