• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

蒙求型人物故事類書の書承に見る日本文学への影響に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07710318
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 国文学
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

相田 満  国文学研究資料館, 研究情報部, 助手 (00249921)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード教育 / 蒙求 / 枕草子 / 和漢比較文学 / 蘭学 / 幼学書 / 人物故事 / 長崎浩斎
研究概要

1.『蒙求』および『蒙求』続撰書簡の影響関係の体系化のための資料収集。
申請者既蒐の資料の補完を進め、特に幕末・明治期の『蒙求』注釈書の発見に、多大な成果があった。従来この時代分野の調査は、他の研究領域も含め、未開拓の余地が大きく、これらの発見により、従来のカタログを大幅に増補し、今後再分析を進める必要がある。
2.所収人物故事のインデックスデータベースの作成
原撰本たる李瀚『蒙求』の準古注系注文のデータベースと、敦煌資料との関係データベース、および続撰書からは、『純正蒙求』『本朝蒙求』『扶桑蒙求』のインデックスデータベースの作成を行った。
3.周辺領域への影響の調査
平安女流文学者の『蒙求』受容の関係について分析を行い、清少納言『枕草子』における漢文学知識受容の深度の分析を行い、報告をまとめた。
4.所収故事の頻度・出典・時代分布分析
2のデータベースデータに、出典・時代のフィールドを追加した。現段階では、サンプル典籍数が不足しているため、今後のデータ追加により、所収故事の頻度分析を可能とするようにしたい。
5.続撰書著作者の研究
幕末期蘭学者の長崎浩斎、漢学者の東条琴台による『補訂浩斎所蔵千文蒙求目録』を翻刻するとともに、執筆者の事績研究を行い、一部報告をまとめた。特に高岡の人、長崎浩斎は近年医学方面で再評価され始めた人物で、今後文学領域においても、交友関係の広さと同時代文人への影響は、さらには幕末・明治期の文化史上再評価されるべきキ-・パーソンの一人に値することが分かったのは発見である。今後さらに、その事績の追求を深める予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 相田 満: "『枕草子』漢故事考-『蒙求』故事とのかかわりを通して-" 無窮会『東洋文化』. 復刊75号. 181-200 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 相田 満: "長崎浩斎(健)・東条琴台(耕)の『千字文』『蒙求』目録,(予定)" 中野猛先生還暦記念論集『説話と伝承の新論考』(新典社). 214-236 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi