• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

概念意味論的アプローチによる転換の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07710326
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 英語・英米文学
研究機関山形大学

研究代表者

小野 尚之  山形大学, 教育学部, 助教授 (50214185)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1995年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード形態論 / 転換 / 概念意味論
研究概要

本研究は英語の語形成規則のひとつである「転換」に対し、概念意味論的な分析を行うことが目的である。「転換」は英語の語形成において大きな比重を占めているが、研究対象をここでは特に名詞からの転換動詞に絞って分析をスタートした。
先行研究では、名詞転換動詞は基体名詞の意味によっていくつかのクラスに分かれることが述べられている。生産性が特に高く重要なのは、Instrument,Location,Locatumの3つである。それぞれの例としては、to hammer a nail,to ground the plane,to butter the breadなどがある。
まず、Instrumentのクラスについて、基体名詞が動詞の行為にどう関わるかによってさらに3つのクラスに下位分類した。それぞれ、(1)GOクラス(to bicycle France)、(2)HITクラス(to hammer the nail)、(3)FASTENクラス(to nail the picture to the wall)である。
転換動詞はそれぞれのクラスの基本動詞go,hit,fastenと同じ意味構造を持つのであるが、(1)(2)と(3)の間にある重要な違いは、(3)が「結果の状態」を含意するのに対して、(1)(2)はしないことである。このことは、reversativeなun-の接辞が、(3)では可能で、(1)(2)では不可能である(*unhammer/unglue)という事実を説明する。また、unbutton,debuttonの意味の違いもこの線に沿って説明される。
転換動詞の意味構造に「結果の状態」が含意されるかどうかは、Locationクラス、Locatumクラスの転換動詞にも当てはまる。この仮説によって、先行研究の不自然さが解消される。
以上の分析は、正確な語彙的意味の構造を仮定するアプローチによってのみ可能である。この点から概念意味論的アプローチの妥当性が支持される。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小野尚之: "概念意味論的アプローチによる転換の研究" 山形英語研究. 1. 49-65 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi