• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

主体の戦略的な行動の下での完全に達成可能な資源配分メカニズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 07730012
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 経済理論
研究機関神奈川大学

研究代表者

吉岡 忠昭  神奈川大学, 経済学部, 講師 (60245628)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード資源配分メカニズム / 誘因 / 完全な達成可能性
研究概要

本研究では,経済メカニズム論の理論的なフレームワークをもちいて,完全な達成可能性とよばれる性質を満足する資源配分メカニズムとその可能性について検討をくわえた.資源配分配分メカニズムの完全な達成可能性とは,均衡となる戦略以外の戦略がメカニズムにたいして伝えられるときにもメカニズムが経済全体と個別の経済主体の双方にとって可能な資源配分を割り当てるということである.この性質が満たされていれば,そのような資源配分メカニズムは,各主体が何らかの理由で正確に自らの戦略を伝達させることができないときでも均衡の相当に近傍にある資源配分をわりあてられるのである.この完全な達成可能性に焦点を絞って検討した結果,このような制約条件を資源配分メカニズムに課すと厚生経済学の基本定理で特徴すけられるワルラス配分が必ずしも割り当てられるとは限らず,ワルラス配分の性質を満たす配分のうちの一部だけが割り当て可能であることが例示された.一方,この条件を課さない場合は,これまでのさまざまな研究で提案されたメカニズムが均衡においてワルラス配分の性質を満たす配分のどれでも割り当てることができることを示している.
今回の研究は,現時点では,これまでの経済メカニズム論で取り上げられてきたものと同じ純粋交換経済のモデルでなされてきた.今後は,この経済主体として消費者のみを含む純粋交換経済の経済環境に生産者を加えた経済環境で今回の研究の様な資源配分メカニズムの設計可能性について研究する必要があると思われる.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 吉岡 忠昭: "市場メカニズムの再検討" 財団法人 三菱経済研究所, 75 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi