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棒状構造による銀河の動力学的進化の観測的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07740179
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 天文学
研究機関国立天文台

研究代表者

石附 澄夫  国立天文台, 電波天文学研究系, 助手 (20250665)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード銀河 / 系外銀河 / 棒状銀河 / 動力学 / 星間ガス / 星形成 / Seyfert galaxies / 爆発的星形成
研究概要

I.銀河スケールのにおよぶ星からなる棒状構造(以下、主棒状構造:長さは10-20kpc[キロパーセク])をもつ円盤銀河(棒渦巻銀河)の、主棒状構造の内側の領域(サイズは数kpc)での星間分子ガス、星形成領域の分布構造の観測結果をまとめ、次のように類型分類した:1.星間分子ガスの分布構造が主棒状構造に平行になっている銀河:2.主棒状構造に内接する星間分子ガスからなる「小さな棒状構造」(長さ数kpc)を持つ銀河。中には「小さな棒状構造」に内接する活発な星形成領域(サイズは数百pc[パーセク])を持つ銀河ものもある:3.「小さな棒状構造」は存在せず、数百pcの中心領域で爆発的星形成を起こしている銀河:4.数百pcスケールの中心領域に物質が集まっている一方で、主棒状構造に内接するような大きさ[数kpc]の星間分子ガスの渦巻状分布を持っている銀河:5.4.の星間分子ガスの渦巻状分布が環状構造になっている銀河
II.文献から、I-1.からI-5.の系列が主棒状構造によって引き起こされた一連の動力学的進化の過程であることを支持する根拠を集め提示した。とくに、2.から4.の進化は、主棒状構造によって作られた「小さな棒状構造」によるトクルによって中心の数百pcの領域に星間ガスが集められる過程である。
III.中心の数kpcの領域での星形成による星間ガスの消費時間は、1億年のスケールの銀河と10億年のスケールの銀河とに分かれることがわかった。後者は普通の星形成に相当する。前者はそのサイズによって、中心核爆発的星形成(サイズは数百pc以下:I-2,3に相当)と、環状爆発的星形成(サイズは数kpc:I-5に相当)とに分かれる。
VI.Seyfert銀河は、I-4,5に見られることを見いだした。
V.文献から、I-5の形態を持つ銀河では星の種族が数kpcサイズの領域の方が中心の数百pcの領域より若いことを見いだした。これは、I-3.からI-5.の内から外への進化が起きていることを支持する。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sumio ISHIZUKI: "Star Formation and Dynamics of Molecular gas in Circum-nuclear Kiloparsec Regions of Barred Galaxies" IAU Symposium. 170. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Sumio ISHIZUKI: "Star Formation and Molecular-Gas Dynamics in Galaxies with the Nobeyama Array and LSA" EOS-IRAM-NFRA-Onsala Workshop on“Science with Large Millineter Arrays". (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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