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星の固有運動による銀河の構造・進化の決定

研究課題

研究課題/領域番号 07740194
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 天文学
研究機関国立天文台

研究代表者

辻本 拓司  国立天文台, 位置天文天体力学研究系, 助手 (10270456)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード固有運動 / 銀河回転 / 偏平率 / K-M giants / O-B stars
研究概要

約30万星に及ぶ位置天文衛星HIPPARCOSからの大量の恒星の固有運動データをもとに、銀河の構造・進化を決定するのが最終目標である。1990年に打ち上げられたHIPPARCOSのデータが今年公表されようとしているが、その莫大なデータは我々の銀河に対する理解を大きく飛躍させることは必至である。これまでが数100個程度の星のデータをもとに議論されていたことを踏まえれば容易に理解されよう。申請者はまず前段階として、現在利用できる最大規模のAstrometric Catalogue ACRS星表(1991年USNO編集)の約2万のK-M giants(0.5kpc【less than or equal】r【less than or equal】1.0kpc)の固有運動を解析し、銀河系の内部運動パラメータの決定を行なった。その結果、K-M giantsの単純なcircular motionを仮定すると、Asymmetric Drift効果だけでは説明しきれないK-M giantsとO-B starsとの間の銀河回転速度差が存在していることがわかってきた。そのような大きな銀河回転速度差は、K-M giantsもO-B starsもcircular streamであるという古典的な仮定が適切でなく、両種類の星々が太陽位置でそれぞれ銀河動径方向の速度成分を許す楕円軌道であることを強く示唆している。そこで、我々は銀河中心を中心とする同じeccentricityを持ったsimilar ellipsesに沿う星流を考え、その流線のeccentricity、長軸の向き、V_θ、V_R、およびそれらの勾配を求めることにより、銀河系のOval Streamを決定した。その結果、K-M giantsは軸比が0.9の楕円軌道をしており現在太陽は短軸にかなり近い所に位置することがわかっ

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] T.Tsujimoto&M.Miyamoto: "An Oval Stream Model of K-M Giants in the Galactic Disk" ESA-RGO Workshop Future Possibilities for Astrometry in Space. 101-103 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] T.Tsujimoto et al.: "Abundance gradients in the star-forming viscous disk and chemical properties of the bulge" Astronomy & Astrophysics. 302. 704-712 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] T.Tsujimoto et al.: "Relafive frequencies of Type Ia and TypeII supernouae in the chemical evdution of the Galaxy,LMC and SNC" Nonthly Notices of the Royal Astroncmical Society. 277. 945-958 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Yoshii,T.Tsujimoto,& K.Nomoto20GB04:The Lifetime of Type Ia Sapernova Progenifors Deduced from the Chemical Evolution: The Astrophysical Journal. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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