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インスタントンに起因するクォーク間相互作用を用いたストレンジネスを含む系の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07740206
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

竹内 幸子  東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (90251503)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードインタントン / QCD模型 / バリオン間相互作用 / クォーク模型 / ストレンジネス系 / ハイパー核
研究概要

ハドロン及びハドロン多体系の諸性質を、クォークやグル-オンというQCDのより基礎的な自由度を用いて記述する試みは、長い間多くの研究者によってなされてきた。その結果、低エネルギー領域では、多くの場合動的な自由度として有効質量を持つヴァンレンスクォークのみを考えるだけで充分であり、クォーク反クォーク対や動的なグル-オンの寄与をあらわに考えなくとも、観測量がほぼ説明されることが判っている。
しかし、このような模型には幾つか問題点がある。そのうちの一つがU_A(1)問題であり、η-η^1中間子の質量差を計算すると、観測値よりも2百MeV程度小さい値になってしまうことである。グル-オンの幾何学的配位(インスタントン)と、互いにフレーヴァー1重項に組んでいる軽いクォークとの結合を考慮すると、このU_A(1)問題を解決できる事は良く知られていが、中間子質量に大きな影響を与えるこのインスタントンの効果が他のバリオン系にどの様な影響を与えるかは、あまり調べられてはいなかった。
この我々の研究により、上記のクォーク模型にこのインスタントンに起因する有効相互作用を短距離の非摂動論的効果として導入すると、現象論的に要求される強すぎる1グル-オン交換力を弱められること、2核子系に見られる強いスピン軌道力と、正負パリティのバリオンの励起状態に共に見られる非常に弱いスピン軌道力を、同一のクォーク間有効相互作用を用いて説明できることなど、模型の予言力が大きく改善されることがわかった。また、G-matirxを求めてハイパー核におけるハイペロンのエネルギー順位を計算すると、同等な局所ポンテンシャルによる模型と短距離部分に差が現れることが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] S.Nakamura: "Up-Down Quark Mass Difference Effect in Nuclear Many-Body Systems" Physical Review Letters. 76. 881-884 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] T.Inoue: "Direct Quark Transition Potential for ΛN->NN Decay" Nuclear Physics. A(in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] S.Takeuchi: "Effects of Instantons on the Excited Baryons and Two-Nucleon Systems" Physical Review. D(in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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