研究概要 |
異常的LI(1)ゲージ対称性を含む超対称模型は,超対称性の破れをあらわすスカラー質量が普遍性を示さず,通常の場合と顕著な違いがある。この意味で,異常的(U(1)ゲージ対称性を含む超対称模型,特に超弦模型を分類することは興味ある問題である。私はMunchen大の小林氏との共同研究により,オ-ビフォルド構成に基づく超弦模型を解析し,異常的U(1)が現われるための必要条件を与えた。この結果の一部は既に国際会議(YKIS′95)で発表済(論文掲載予定)であり,詳細をまとめた論文を準備中である。 一方で,場の理論の非自明性との関連で,以前に京都大のグループと行なった共同研究の結果を超対称な場合に拡張し,ゲージ-重項場が湯川結合をもつ場合,随伴表現場が湯川結合をもつ場合,および両者が共存する場合を解析した。その結果,随伴表現場を含む場合,くりこみ群の赤外固定点で超対称性が拡大することを示した。この結果をまとめが論文は現在準備中である。
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