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流体波動における転位現象の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07740343
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物理学一般
研究機関東京大学

研究代表者

梅木 誠  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40221808)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード水面波 / 渦 / 波と渦の相互作用 / 転位 / パターン形成
研究概要

水面波や音波と渦の相互作用において、渦のサイズが波長に比べ十分長い場合に、転位現象が存在することがBerryのグループによる実験で発見され、我々がはじめて解析的に研究した。鉛直渦に流動が入射する場合に、問題は2次元で近似される。その時、量子力学におけるAharonov-Bohm効果との類似があり、遠方での波動は、単純な正弦波でなく、等位相面が転位状態となることがわかった。転位の度合いは、渦の強さに関連する転位パラメータで特徴づけられる。
我々は、この解析を流体系の浅水波、深水波および音波の系に適用し、いずれも渦の存在による流れを考慮した、同じ方程式で表されることを示した。また、この方程式は、音波の場合では、Andreyev-Rusakov (1934)により導かれたものと等価であるが、Aharonov-Bohm効果との類似を用いて解析的に解いた例は、我々が初めてである。さらに、転位波の散乱問題を解き、散乱波の振幅、散乱断面積の解析的表現を得た。
また、渦による流れが存在する場合に波動の伝搬が一様、等方でないため、螺旋状の波動が存在することが予想される。これは、バスタブの渦の上にできる波のパターンからも示唆される。私は、種々の螺旋波が、渦による背景流の分布と対応がつくことを解析的に示した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tokugawa, Umeki and Kambe: "Statistical analysis of particle drifts on Faraday waves" Fluid Dynamics Research. 16. 43-55 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 梅木誠: "ファラデー水面波のパターン選択" 京大数理研講究録. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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