研究課題/領域番号 |
07740362
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理学一般
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研究機関 | 東邦大学 |
研究代表者 |
酒井 康弘 東邦大学, 理学部, 講師 (90235127)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 電子衝突 / 解離 / イオン化 / 対生成 / 水素 / 一酸化炭素 / 並進運動エネルギー / 同時測定 |
研究概要 |
当初の計画にしたがい、まず負イオン分析用の飛行時間型質量分析器の設計を行い、特注品として製作を依頼した。この新しい質量分析器は、コインシデンス測定(同時測定)に対応できるように、マルチストップ方式と呼ばれるシステムを有しており、これをもとに新しい検出・解析システムの構築を行った。また、この新しい質量分析器の検出部付近での真空度を知るために、真空計を購入し、常にモニターできるようにした。これは、コインシデンス測定のような長時間の測定を行う場合、真空度が変化し、データのばらつきが大きくなったり、ノイズが増加したりすることを未然に防ぐために効果が大きかった。その後、最も基本的なイオン対生成の系である、e+H_2→H^++H^-+e_sの反応についての実験にとりかかった。現在までに、対生成された正イオンの運動エネルギーを詳しく測定することまで成功している。また、当初の予定には含まれていなかったが、断面積の比較的大きいと思われるCOについての実験も平行して行った。当初の計画にあった、正負両イオンの同時エネルギー測定は、信号数が非常に少なく、現在のところスペクトルは得られていない。しかしながら、正イオンの並進運動エネルギー分布の解析は進められており、その結果の一部は、宇宙研で行われた宇宙空間原子分子過程シンポジウム「電子-分子衝突」、およびAtomic Collision Research in Japan誌上で、報告されている。また、最新の解析結果を来る3月31日に行われる日本物理学会年会(金沢大学)で発表する予定になっている。さらに、来る7月にイギリスで開催される光子、電子衝撃原子分子物理学国際会議(PECAM II)でもさらに解析を進めた上で発表する予定となっている。
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