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岩石力学に基づいたサイスミックカップリングの多様性に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07740365
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体地球物理学
研究機関東北大学

研究代表者

加藤 尚之  東北大学, 理学部, 助手 (60224523)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード摩擦構成則 / サイスミックカップリング / スロー地震 / サイレント地震 / 余効すべり / 前駆的すべり / 地殻変動
研究概要

岩石すべり実験の結果の基づいた摩擦構成則であるすべり速度/状態依存摩擦法則を利用して以下の数値シミュレイションを行った.(1)実験室の複合試料中の断層で発生する低速伝播すべり.不安定すべりを起こしやすい花崗岩と安定すべりを起こしやすい大理石を組み合わせた複合試料中の断層では低速伝播すべりが発生する.花崗岩断層中ではすべり速度弱化,大理石断層中ではすべり速度強化という摩擦特性を仮定して数値シミュレイションを行うと低速伝播すべりの発生が再現できる.(2)沈み込み域のプレート境界でのすべり過程.摩擦特性の温度依存性等を考慮して,摩擦パラメターの適当な深さ分布を与えてシミュレイションを行った.プレート境界で不安定すべりが発生するのに必要な断層長さが理論的に導かれる.プレート境界の地震発生域が,この臨界断層長よりも十分に長いときにはサイスミックカップリング係数は1に近い値をとり,これが臨界断層長とほぼ等しいときには,slow地震やsilent地震が発生してサイスミックカップリング係数は0に近づく.摩擦パラメターの深さ分布が不均一であるときには,中・小規模の地震性及び非地震性のすべりが発生し,摩擦パラメターが均一であるときに比べてサイスミックカップリング係数が小さくなる傾向がある.さらに,前駆的非地震性すべり,余効すべり,silent地震の発生によって,地表で観測されるべき地殻変動の計算を行い,それらが検出できる規模で発生する可能性が高いことを示した.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] N. Kato: "Dynamics of microfracture processes in the breakdown zone" Advances in Mathematical Seismology, Seismological Press. 128-147 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 加藤尚之: "仮想東海地震に先行する非地震性すべりと地殻変動の予測" 月刊地球 号外「東海地震-その予知問題」. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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