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並列処理を活かした地磁気ダイナモの数値計算

研究課題

研究課題/領域番号 07740369
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 固体地球物理学
研究機関東京工業大学

研究代表者

松島 政貴  東京工業大学, 理学部, 助手 (20242266)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1995年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード地磁気ダイナモ / 並列計算機 / 並列処理
研究概要

様々な時間スケールで変動している地球磁場の成因である地磁気ダイナモのメカニズムを解明することを目標とする.回転球殻内で熱対流を生じている電磁流体中で,磁場及び速度場が時間的・空間的にどのように振る舞うかを調べるために,磁場の誘導方程式,流体の運動方程式,そして熱の輸送方程式を解く.流体が非圧縮であると仮定すると,磁場も速度場もポロイダル成分とトロイダル成分とに分解できる.今までは,これらのスカラー関数を球面調和関数及び三角関数に展開して問題を解いてきたが計算効率がよくなかった.そこで,本研究では,効率よく計算するためにメモリ分散型の並列コンピュータを使用し,並列処理を行なうことにした.計算を並列化するために,計算領域となる球殻でメッシュを切り,差分化して方程式を解くことにした.球極座標系(γ,θ,φ)では回転軸(θ=0及びθ=π)が極となってしまうが,ポロイダル場及びトロイダル場のスカラー関数を,軸対称成分と非軸対称成分とに分解することにより極での計算を容易にした.
本研究の申請後,本学に新たにスーパーコンピュータが導入され,オートタスキングによる並列処理が可能となった。そこで,本研究で開発したコードの有用性を調べるために,スーパーコンピュータ(CRAY C916/12256)を利用した.8個のCPUを利用すると指定してプログラムを走らせたところ,8個のCPUを使っている時間が一番長くなり,並列化の効果があることがわかった.今後は,開発したコードを実際にダイナモ問題に応用しつつ,並列処理を活かしたより効率のよいコードになるように改良し,地球ダイナモ問題に取り組むつもりである.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] M.Matsushima: "Velocity and Magnetic Fields in the Earth′s Core Estimated from the Geomagnetic Field" Physics of the Earth and Planetary Interiors. 91. 99-115 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 高杉安彦・松島政貴・本蔵義守: "並列計算機を用いたMHDダイナモ問題へのアプローチ" 発表予定.

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 松島政貴・本蔵義守: "地球核内の流体運動と磁場" シミュレーション. 14. 271-278 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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