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マイクロプレート境界としての甲楽城断層の活動史の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07740401
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 地質学
研究機関福井大学

研究代表者

山本 博文  福井大学, 教育学部, 助教授 (50240122)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード活断層 / 甲楽城断層 / 海成段丘 / テフラ / 越前海岸
研究概要

越前海岸沿いの甲楽城断層による変位を、海成段丘の解析および海底地質との対比により求めた.越前海岸に分布する海成中位段丘群について,空中写真判読,野外調査および堆積物中に含まれるテフラを基に段丘を区分し,その形式年代を求め,隆起速度推定した.越前海岸に分布する中位段丘群は,高位よりM1段丘,M2段丘,M3段丘に区分できる.また段丘堆積物中およびこれを覆う表土からテフラを抽出したところ,M1段丘堆積物を覆う表土から大山倉吉テフラ,姶良Tnテフラを,M2段丘堆積物中から三瓶木次テフラを,M2段丘堆積物を覆う古土壌から鬼界葛原テフラ,阿蘇4テフラを,表土から大山倉吉テフラ,姶良Tnテフラ,鬼界アカホヤテフラを見出した.これらのテフラの産状および地形的特徴から,M1段丘は南関東の下末吉面に,M2段丘は小原台面に,M3段丘は三崎面に対比できる.各段丘の旧汀線高度,形成年代および古海面高度から平均隆起速度を求めたところ,最大で1.2m/1,000yrs,中・南部地域では0.6〜0.9m/1,000yrs,北部地域では0.2〜0.5m/1,000yrsという値が得られた.また各段丘から得られた平均隆起速度は,同一地域ではほぼ同じ値となっており,後期更新世以降,隆起速度はほぼ一定であった.また海底地質の解析からは,越前海岸沖の海底は沈降傾向にあり,浸食面深度から推定すると,最大で数100mの沈降が認められた.よってこの海岸沿いの甲楽城断層による垂直平均変位速度は1m/1,000yrsを越え,A級の活断層に相当することが明らかになった.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岡島尚司ほか: "福井県丹生山地における河川系の変遷(予報)" 福井大学積雪研究室研究紀要. 2. 1-8 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 山本博文ほか: "越前海岸に発達する海成中位段丘群の対比と隆起速度" 第四紀研究. 35(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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