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アンモナイト類のふ化サイズに関する進化古生物学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07740416
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 層位・古生物学
研究機関国立科学博物館

研究代表者

重田 康成  国立科学博物館, 地学研究部, 研究官 (30270408)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアンモナイト / ふ化サイズ / 進化古生物学
研究概要

北海道、本州の銚子や宮古、サハリンに分布する白亜系からは、初期殻まで保存されたアンモナイトが様々な層準から多産する。本研究では、北海道留萌地域および問寒別地域の地質調査を行い標本を採集し、また博物館等に保管されている標本も用いて、白亜紀のバレミアン〜マストリヒチアン階までのアンモナイト158種235個体についてふ化サイズを調べた。
その結果、ふ化サイズの時間変化パターンは、系統の異なる多くの種において共通することが判明した。つまり、デスモセラス科(アンモナイト亜目)、フィロセラス科(フィロセラス亜目)、テトラゴニテス超科(リトセラス亜目)、ツリリテス超科(アンキロセラス亜目)に属す多くのアンモナイトにおいて、ふ化サイズはアルビアンからセノマニアン後期にかけて増加し、セノマニアン/チューロニアン境界付近で急激に減少する。さらにふ化サイズはチューロニアン中期に急激に増加し、その後コニアシアンにかけて減少し、サントニアン前期で再び増加し、サントニアン後期〜カンパニアン前期にかけて若干減少し、その後増加する。
ふ化サイズの時間変化パターンは、酸素同位体比により推定されている古水温の変化パターンと高い相関があるようにみえる。すなわち、温暖な時期ではふ化サイズは小型化し、寒冷な時期では大型化する傾向がある。このように、アンモナイトのふ化サイズは水温などの環境要因によって影響をうけている可能性が高いことが指摘できる。
なお、本研究の成果については、1996年度の日本古生物学会年会において口頭発表を行った。また、論文発表もする予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yasunari Shigeta: "The evolution of natching size in the Cretaceous Ammonoids" Tronsactions and Proceedings of the Palaeontological Socioty of Japan. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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