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過去の海洋における生物生産性の指標としてのウラン

研究課題

研究課題/領域番号 07740431
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 地球化学
研究機関北海道大学

研究代表者

成田 尚史  北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助手 (50250501)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードウラン / 環境変動 / 古環境 / 海底堆積物 / 間隙水 / セジメントトラップ
研究概要

ウランは、一般的に酸化的な海水においては、安定な炭酸ウラニル錯体を形成し海水に溶存しているが、有機物の酸化分解に伴い溶存酸素が消費され無酸素になった海水及び堆積物中では、6価から4価に還元され海水から除去されることが知られている。しかし、ウランの沈着機構や堆積物中の濃度変動の示す意味については、これまで十分な議論がなされていなかった。そこで本研究は噴火湾を主たる研究海域とし上記を解明することを目的とした。
そこで、噴火湾海水が成層化する夏季(1995年6月から9月)及び珪藻を中心とする植物プランクトンの大増殖が起こる春季(1996年3月)に鉛直的空間的に海水試料を採取した。また、最も生物生産性の高い春季(1995年2月から4月)にセジメントトラップ実験を行い、沈降粒子試料を採取した。さらに、間隙水試料に関しては、1995年3月に現場間隙水搾水装置により採取した。これらの試料については分析中であるが、現段階としては、全粒子束の増大に伴い過剰のウランの粒子束が増大すること、堆積物中のウラン濃度の変動は、生物生産性の変動に伴う海水からのウランの除去量、また成層期の底層海水の溶存酸素消費量(春季の親潮系水と秋季の対馬暖流水の流入の時期に関係、成層構造の持続期間)と関連した底層水からのウランの除去量とに関係しているらしいことが明らかになった。1996年3月には、噴火湾の内外で1.5-2.5mの柱状試料を採取したので、これらの分析結果もあわせて、ウランの地球化学や堆積物ウランの分布の意味することについて考えていく予定である。さらに、1995年9月に採取した日本海の柱状試料の分析も行い、噴火湾の結果との比較検討を行うことも考えている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] S.Nagao: "The geochemistry of pore water uraninm in coastal marine sediments from Funka Bay,Japan." Geochemical Journal. 26. 63-72 (1990)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 成田尚史: "海底堆積物におけるウランの挙動" 月刊海洋. No.8. 164-170 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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