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広帯域動的光散乱法による高粘性液体の配向緩和の研究

研究課題

研究課題/領域番号 07740458
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物理化学
研究機関名古屋大学

研究代表者

松岡 辰郎  名古屋大学, 工学部, 助手 (60252269)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード広帯域動的光散乱法 / 高粘性液体 / 配向緩和 / 5CB / PBLG / TOTP
研究概要

本研究ではまず、スペクトラムアナライザを利用した偏光解消動的光散乱装置を開発を行った。このシステムの有効性を確認するために、高粘性液体と同様に配向緩和時間のスローイングダウンが生じる液晶に相転移する液体の一つである5CBの偏光解消動的光散乱の実験をおこなった。5CBではRayleigh Dipがはっきりと観測され、装置の有効性が証明された。配向緩和時間だけでなく、並進配向結合係数の温度依存性を測定した。この結果協同運動の結果として並進配向結合係数が相転移点近傍で減少することを見いだした。また、棒状高分子であるPBLG溶液の偏光、偏光解消散乱のスペクトル線幅に温度依存性を見いだした。また、高粘性液体試料としてリン酸トリオルトトリルのスペクトル測定を試みた粘性が非常に大きいため、配向緩和時間は非常に遅く本測定装置では、線幅の正確な値は測定できなかった。しかしながら、配向モードピークよりも小さなエネルギー密度しか持たないブリュアン散乱ピークを確認した。このことは粘性の低い系では本測定装置で配向緩和が測定可能であることを意味してる。また、時間域での自己相関関数の測定装置の作成に着手したが、既設のHe-Neレーザーの周波数線幅が大きいため満足な結果を得ることができなかった。
今後、レーザー線幅がせまく、パワーの大きいレーザーを導入すれば更なる発展が期待される。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tatsuro Matsuoka: "Ultrasonic Velocity Measurements Using Optical Beam Deflection" Jpn.J.Appl.Phys.34. 2278-2780 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Tatsuro Matsuoka: "Particle Size Measurement of Colloidal Silica Using Ultrasonic" Rep.Prog.Polmer Phys.38. 141-142 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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