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ATPアーゼ活性化作用を有するペナレシジンA及びBの合成研究

研究課題

研究課題/領域番号 07740509
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 有機化学
研究機関東京理科大学

研究代表者

滝川 浩郷  東京理科大学, 理学部, 助手 (40271332)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードATPアーゼ / アゼチジン / スフィンゴシン / 海産天然物
研究概要

ペナレシジンA及びBは、海綿の一種より単離されたATPアーゼ活性化作用を有するアゼチジンアルカロイドである。ペナレシジンは構造的見地から特殊なスフィンゴシン類であると言うことができる。本合成研究は他の特殊な構造を有するスフィンゴシン類にも適用可能な一般性の高い合成法の確立につながることが期待される。
1、研究代表者は、ペナレシジンAの3つの立体異性体をイソロイシン及びセリンから合成し、その結果から天然物のアゼチジン環部分の絶対立体配置を2S,3R,4Sであると決定した。側鎖上の連続する2つの不斉点に関してはその相対立体配置がsynであることを明らかにすることができた。
2、天然のペナレシジンはA及びBの分離不能な混合物として単離されていたが、合成したペナレシジンAと天然物の比較から、ペナレシジンBの構造決定に誤りがあることが推測された。そこで構造の誤りが示唆される部分の部分構造を合成した。その結果、やはり構造決定に誤りがあることが確認された。
3、新たに推定されたペナレシジンBの構造を、ロイシン及びセリンより合成した。その結果、アゼチジン環部分の絶対立体配置はやはり2S,3R,4Sであると決定した。側鎖上の唯一の不斉点の絶対立体配置を決定することはできなかった。
4、ペナレシジンのテトラアセチル体が、あたかも異性体混合物であるかのようなスペクトルを与えるという興味深い事実を発見した。これは立体的にこんだ位置にあるアミド基のC-N結合が回転障害を受けるために生じる回転異性の問題によるものであることを証明した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Hirosato Takikawa: "Synthesis of Penaresidin A, an Azetidin Alkaloid with Actomyosin ATPase-Activating Property" Tetrahedron Letters. 36. 7689-7692 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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