研究課題/領域番号 |
07740576
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
分離・精製・検出法
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研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
細矢 憲 京都工芸繊維大学, 繊維学部, 助手 (00209248)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 固相吸着剤 / 粒子径均一ポリマー粒子 / 環境浄化 |
研究概要 |
研究実施計画に従って、以下のような研究実績をあげた。 1)新規な架橋剤であるこはく酸ジビニルおよびアジピン酸ジビニルを用いて、粒子径均一多孔性ポリマー吸着剤を調製し、架橋剤の持っている重合特性が多孔性粒子形成に及ぼす影響について考察し、さらにこのことを基に、再現性の良い重合条件を確立した。 2)上記で得られた吸着剤を高速液体クロマトグラフィーによって評価することで、そのクロマトグラフィー特性を検討した。その結果、得られた粒子は、既存の吸着剤には見られない、高い平面認識性を有していることが明らかとなった。これらの結果は論文誌に成果を発表した。 3)新規な架橋剤であるメタクリル酸ビニルを用いて、粒子径均一多孔性ポリマー吸着剤を新たに調製し、1)同様に重合特性に基づき、その重合(調製)条件を最適化し、再現性の良い調製方法を確立した。 4)上記3)で得られた吸着剤のクロマトグラフィー特性を高速液体クロマトグラフィーを用いて検討した結果、メタクリル酸ビニルより調製した多孔性粒子は、既存のどのポリマー吸着剤より高い疎水性を有していることが明らかとなった。このことは、水系環境試料からの疎水性化合物の高い倍率での回収を可能にするものであり、多量の試料を少量の吸着剤で処理できる可能性が増大した。このことは、論文誌に成果を発表した。 5)得られた、吸着剤を用いて、実際に有機ハロゲン化溶媒の吸着実験を行った結果、現在一般にこの目的使用されることが多い、C18吸着相およびポリスチレン系吸着相のいずれよりも高い倍率での回収が可能であることが明らかとなり、本研究の目的を達成した。
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