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ホルモンによる卵成熟誘起の分子機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07740637
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物形態・構造
研究機関西東京科学大学

研究代表者

平井 俊朗  西東京科学大学, 理工学部, 助手 (30238331)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード卵成熟 / 卵成熟促進因子(MPF) / 卵成熟誘起ホルモン(MIH) / プロテインキナーゼ
研究概要

ホルモンによる魚類卵成熟誘起分子機構を明らかにする目的で、これまでにその中核をなす卵成熟促進因子(MPF)がサイクリンBとcdc2キナーゼの複合体であることを証明した。本研究では卵成熟誘起への他のプロテインキナーゼの関与を調べ、以下の結果を得た。
サイクリンAはサイクリンBと同様、体細胞分裂においてcdk(サイクリン依存性キナーゼ)と複合体を形成し、その活性を調節することで細胞周期を制御することが知られている。しかし、サイクリンAの卵成熟(減数分裂)における挙動や機能については知見が無い。そこで大腸菌により生産したキンギョ組換えサイクリンAタンパク質を抗原としてモノクローナル抗体を作製し、卵成熟過程におけるこの分子の挙動を解析した。サイクリンAはMPFの構成分子であるサイクリンBとは異なり、未成熟卵中にすでに存在しており、卵の付活に伴って消失した。また、cdc2キナーゼとは複合体を形成するが、cdk2キナーゼとは複合体を形成していないことが明らかとなった。卵成熟誘起ホルモン(17α,20β-dihydroxy-4-pregnen-3-one)によって卵核胞崩壊(GVBD)が誘起されるのに伴って、MPF(サイクリンB-cdc2複合体)が活性化されることが知られている。これに対してサイクリンA-cdc2複合体のキナーゼ活性はGVBDが完了するまではわずかに上昇するのみで、その後減数第一分裂の完了後に急激に上昇した。
一方、以前キンギョ成熟卵cDNAライブラリーから単離した、生殖腺に特異的に発現している数種の未知のキナーゼcDNAについては、完全長のクローンを単離し、これらの遺伝子に対する組換えタンパク質を生産し、特異抗体を得ることができた。現在、これらを用いて生化学的な解析を行っている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Katsu Y. et al.: "Molecular cloning and immunological analysis of goldfish cyclin A during......" Develpmental Biology. 170. 616-625 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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