研究概要 |
金属系材料では不可能な過酷な高温環境下(800-1200℃)における軸受として,セラミックス材料を用いる可能性を明らかにすることを目的に行われた本研究の内容及び得られた新しい知見は以下の通りである. 1.アルミナセラミックス同志の摩擦において,800℃以上の高温環境下において0.5以下の相対的に低い摩擦係数が得られた. 2.アルミナセラミックス同志の摩擦において,800℃以上の高温環境下及びある臨界荷重以下の条件において摩耗の観点から実用上使用可能とされる10^<-6>mm^3/Nm以下の低い比摩耗量が得られた. 3.2で示された臨界荷重条件が,線形破壊力学をもとにした解析により理論的に明らかにされ,実験値との比較によりその妥当性が明らかにされた. 4.以上の観点から,アルミナセラミックスを用いた高温環境下におけるすべり軸受けの可能性及びそのための設計指針が実験及び理論により明らかにされた.
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