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非定常“固-気"混相流における固-気相間の運動量交換機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07750203
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 流体工学
研究機関富山県立大学

研究代表者

坂村 芳孝  富山県立大学, 工学部, 助手 (00264680)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード抵抗係数 / 微粒子 / 衝撃波 / 非定常 / 混相流 / 運動量交換 / 舞い上がり / マグナス効果
研究概要

本研究では,固-気混相高速流における両相間の運動量交換機構の一端を解明することを目的として,現有の衝撃波管を用い以下の実験を行った.なお,設備備品として補助金により購入した圧力変換器はこの衝撃波管管壁に取り付けられ,衝撃波背後の圧力測定及び衝撃波通過時間の,より精密な測定に使用された.
1.非定常高速流中における球の抵抗係数測定実験
衝撃波管を用いて平面衝撃波(マッハ数1.30)を発生させ固体粒子(平均粒径3.19mm,真密度900kg/m^3)と衝突させた.衝撃波背後で誘起される非定常な高速気流により運動する粒子を,4台のキセノンランプ(既存)で多重露光撮影し,その変位を測定した.この変位を,衝撃波が粒子初期位置を通過してからの経過時間に関する3次関数で最小二乗近似して,粒子の速度・加速度を求め,運動方程式を用いて粒子の抵抗係数を算出した.4台の光源を用いた多重露光撮影法により,昨年行った予備実験よりも精度良く粒子位置を測定することができた.得られた抵抗係数は,観測時間内で,定常流中で測定された値を上回るものとなり,固気相間の運動量交換項を評価する際に従来のように定常流中で測定された抵抗係数を用いることは適当でないことが示された.
2.衝撃波により舞い上がる微粒子の初期運動の観測
衝撃波管の床面に粒子(平均粒径0.4mm,真密度1,200kg/m^3)を置き,管内で発生させた衝撃波により舞い上がる粒子の初期運動を,2台のキセノンランプ(既存)を連続発光させて多重露光撮影を行い,並進速度,回転角速度の測定を行った.その回転方向を吟味することにより微粒子の舞い上がり運動に及ぼす回転の影響(マグナス効果)はほとんどないこと,すなわち,流れに直交する方向の固気相間の運動量交換機構においてマグナス効果は考慮する必要がないことが明らかになった.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] T.Suzuki: "An Experimental Study on the Mechanism of Initial Particle Lift-Up by a Shock Passage" Transactions of the Japan Society for Aeronautical and Space Sciences. 38. 243-250 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 坂村芳孝: "斜め衝撃波の非定常反射に及ぼす矩形溝の効果" 第45回応用力学連合講演会講演予稿集. 305-306 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 飯吉裕樹: "矩形溝を有する斜面による衝撃波反射" 平成7年度衝撃波シンポジウム講演論文集. 99-102 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 杉森雅一: "衝撃波管を用いた球形粒子の抵抗係数測定実験" 日本機械学会北陸信越支部第33期総会・講演会講演論文集. 209-210 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木立之: "凹凸面上における衝撃波の反射" 富山県立大学紀要. 6. 22-29 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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