• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ガリウムセレンを絶縁膜に用いたガリウムひ素MIS型トランジスタに関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 07750341
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 電子・電気材料工学
研究機関東京工業大学

研究代表者

岡本 保  東京工業大学, 量子効果エレクトロニクス研究センター, 助手 (80233378)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1995年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードIII-VI族化合物半導体 / ガリウムセレン / 欠損性閃亜鉛鉱構造
研究概要

本研究ではまず,Ga_2Se_3薄膜の抵抗率の評価を行った.その結果,室温における抵抗率は1x10^<-12>S/cm以上と非常に高抵抗であることが明らかとなった.このことからGa_2Se_3薄膜が絶縁膜として有効であることがわかる.また,抵抗率の温度依存性を測定したところ,活性化エネルギー約1.05eVが得られ,報告されているバンドギャップ2.leVの1/2と良く一致した.
次にGa_2Se_3薄膜の伝導率制御を行うために,Znド-ピングを試みた.その結果,Znを高濃度にド-ピングしてもGa_2Se_3薄膜は高抵抗であり,伝導率制御は困難であることが明らかとなった.また,ラマン散乱分光法による測定から,Znを高濃度にド-ピングした場合にはZnGa_2Se_4という化合物が形成されていることが明らかとなった.このことから,Znをド-ピングするとGaと置換するが,電荷の中性を保つためにガリウム空孔が増減するという自己補償効果により低抵抗なGa_2Se_3が得られないものと考えられる.欠損性閃亜鉛鉱構造を有するIII-VI族化合物半導体のバルクの研究においても,10%程度まで高濃度ド-ピングしても高抵抗であるという報告がなされており,この系の化合物半導体は伝導率制御は困難であると考えられる.このことは絶縁物として応用する場合には有効であると考えられる.
さらに,金属(Al)/Ga_2Se_3/p^+-(001)GaAsというMIS型構造を作製し,C-V測定を行った,Ga_2Se_3層の膜厚依存性より,Ga_2Se_3の比誘電率は約9であるという結果を得た.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tamotsu Okamoto: "Control of the Arrangement of the Native Gallium Vacancies in Ga_2Se_3 on (100)GaAs by Molecular Beam Epitaxy" Jpn. J. Appl. Phys.34. 5984-5988 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Tamotsu Okamoto: "Crowth of Characterization of ZnGa_2Se_4 Epitaxial Films by Exchange Reaction between Zn and Ga Atoms in ZnSe Layer" Proc. 10th Intern. Conf. Temary and Multinary Compounds. (in press). (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi