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LOフォノン散乱による非1/fノイズを利用したII-VI族量子井戸の超低ノイズ化研究

研究課題

研究課題/領域番号 07750375
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 電子・電気材料工学
研究機関理化学研究所

研究代表者

安井 孝成  理化学研究所, フロンティア研究システム, 研究員 (20241250)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードLOフォノン散乱 / THz / II-VI族半導体 / ショットキー界面 / ショットノイズ / ジョンソンノイズ
研究概要

本研究の目標は、THz帯の高周波領域でのキャリアの散乱ノイズをLOフォノン散乱を利用して抑制することにある。THz帯のノイズ特性を議論するためにはこの領域のノイズの大きな要因であるショットノイズとの区別が必要である。実験は、ショットキーダイオードを作製し、そのノイズの周波数特性をヘテロダイン検波後にスペクトルアナライザーで測定した。今年度内に明らかになったことは、ノイズがショットキー(金属・半導体)界面の欠陥や不純物に大きく依存し、界面の状態の制御が大きな問題だということである。現状ではTHz帯のノイズ特性をショットノイズとそれ以外の原因によるノイズとに区別することは出来ていない。界面の欠陥に起因したと考えられる数KHzからの熱雑音(ジョンソンノイズ)が非常に大きく、この影響で全周波数領域でノイズレベルが上がり、ショットノイズだけを議論出来ないのが現状である。また、ノイズレベルの増大は受信感度を低下させるので、ダイオードの出力も下がり、THz帯のノイズの評価の妨げになっている。現在までにTHz帯の半導体デバイスとしては、GaAsショットキーダイオードが有力視されているが、GaAs・金属の界面の制御が困難であり、再現性良く良好なデバイスを作製する手段が確立されていない。本研究はII-VI族半導体のLOフォノンカップリングの大きいことを利用し、GaAsでは起こりにくい、キャリアのLOフォノン散乱によるTHz帯のノイズ特性制御をめざしたが、GaAsと同様に上記の界面制御の問題に直面しており、II-VI族半導体の特徴を生かせないのが現状である。界面制御の問題は、II-VI族半導体ではGaAsに比べて、なおさらよく解っておらず、今後の課題をなる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T. Yasuda, T. Yasui, Y. Segawa: "Optical Properties of ZnS and ZnCds/ZnS MQw Grown by Molecular beam Epitaxy on GaAs oud CaF_2 Substrates" Proceedings in the 7th Iuternational Conference on II-VI Compounds oud Devices, in Edinburgh UK, Aug 13, 1995. (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] T. Yasuda, T. Yasui, B. P. Zhang Y. Segawa: "Direct Observation of Nitrogen Aueptor Passivation in ZuSe by Hydrogen plasina" Proceedings in the 7th Int. Conf. II-VI Compounds oud Devicts, Edinburgh UK, Aug 13, 1995. (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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