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高次元非線形電気回路に生じるカオス現象の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07750431
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 情報通信工学
研究機関徳島大学

研究代表者

西尾 芳文  徳島大学, 工学部, 講師 (80253227)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードカオス / 結合発振器 / 非線形回路 / 周期現象 / 多重振動 / 分岐現象
研究概要

本研究では、高次元非線形電気回路に生じる様々なカオス現象を解明するために、様々な回路を実際に作成し、回路実験、数値実験を行い発生するカオス現象について詳細な解析を行った。主たる結果は以下の通りである。
1.カオス発振器ネットワークに見られる時空カオス現象
カオス発振器を抵抗で結合したネットワークに発生する位相パターンのカオス的な変化を調べた。ネットワークの構成要素となる各カオス発振器が非対称な形状のアトラクタを発生するようなパラメータでは、位相状態に加えてアトラクタの形状もカオス的に切り替わる現象が確認された。
2.インダクタで結合されたカオス発生回路に生じるカオス現象
インダクタで結合されたカオス回路について、パラメータを変化させていくとき、どのようなカオス現象が発生するかを明らかにした。ポアンカレ写像を詳しく調べることにより、周期的な状態からカオス同期、さらにはハイパーカオスへと至る複数な分岐を明らかにした。特に、2つのカオス回路の場合には、厳密解を用いてリアプノフ指数の計算を行いアトラクタの次元の変化を解析した。
3.二自由度のカオス発生回路にみられるカオスの非同期同時発振
自然周波数の異なる2つの簡単なカオス発生回路を結合した系を提案し、回路実験、数値実験により、カオスと周期解の非同期同時発振および2種類のカオスの非同期同時発振が発生することを確認した。
4.硬いカオス発振回路とカオスの多重振動
硬い発振を示すカオス発生回路を提案し、回路実験、数値実験により、その結合系において同相カオス同期、逆相カオス同期状態に加え、カオス振動と周期振動が同時発振する二重カオス振動の発生を確認した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 鈴木克典: "ツインカオス-カオスの非同期同時発振" 電子情報通信学会論文誌A. J79-A(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Y.NISHIO: "Multimode Chaos in Two Coupled Chactic Oscillators with Hord Nonliaerities" IEICE Trans.Fundamentals. E79-A(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Y.NISHIO: "Self Switching of Spatial Patterns in a Simple Chaotic Circuits Network" Proc.of NOLTA'95. 2. 961-964 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Y.NISHIO: "Biturcation Phenomena in Chaotic Chircuits Coupled by Inductors" Proc.of ECCTD'95. 2. 1117-1120 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Y.NISHIO: "On a Ring of Chaotic Circuits Coupled by Inductors" IEICE Trans.Fundamentals. E78-A. 608-617 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Y.NISHIO: "Spatiotemporal Chaos in Four Chaotic Circuits Coupled by One Resistor" Proc.of ISCAS'95. 2. 1472-1475 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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