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超音波パルスドプラ信号補間法の流体ファントムを用いた検討

研究課題

研究課題/領域番号 07750520
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計測・制御工学
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

田中 直彦  芝浦工業大学, システム工学部, 助手 (10255648)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード超音波ドプラ法 / 超音波パルスドプラ法 / サンプリング定理 / エイリアシング
研究概要

生体内の血流観測などに応用されている超音波パルスドプラ法では、測定できる速度に限界がある。そこで、速度推定に用いるパルスドプラ信号を補間して、そのナイキスト帯域を拡大し、測定できる速度範囲を拡大する方法を提案している。本研究では、提案する補間法を血流観測に応用する場合の問題について、流体ファントムを用いて実験的に検討することを目的とした。
このためにまず、補間法の検討に必要なデータを得るための、流体ファントム(疑似血流モデル)を開発した。この流体ファントムでは、内径18[mm]の流路に、最高2[m/s]の流速で、散乱体を混入させた脱気水を定常的に流すことが出来る。また、流量制御弁を制御することにより、脈動流を作ることもできる。これにより、再現性のある実験と受波でんごうデータの収集が可能となった。
流体ファントムの開発と並行して、速度測定範囲を拡大するための補間法について、理論的な再検討を行った。すでに提案している補間法は、速度推定のためのパルスドプラ信号に対して適用するが、送波がパルスであることは考慮していない。このために、送波パルス幅を短くすると、信号の補間誤差が大きくなるという問題があった。そこで、補間法をパルスドプラ信号ではなく受波信号のスペクトルに対して適用することで、送波パルス幅の影響が排除できる方法を考案した。
流体ファントムの開発において多くのトラブルに直面したため、計画が遅れ気味であるが、今後は、流体ファントム実験により得られた信号データを用いてシミュレーションを行い、提案する補間法の有効性を実証していきたい。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 田中直彦ほか: "血流観測に適用するパルスドプラ信号補間法の検討" 日本超音波医学会研究発表会抄録集. Vol.22. 242 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 田中直彦ほか: "多数散乱体の速度を2回の送受波から推定するパルスドプラ法の検討" 日本音響学会講演論文集. II. 937-938 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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