(1)可視域および近赤外域に発光を伴う励起一重項酸素分子のスペクトルの半値全幅(FWHM)は約150nmであり、次亜塩素酸ナトリウムと過酸化水素水の混合による励起一重項酸素分子の発光強度は、10^<-13>W程度であることを確認した。 (2)直径1mmΦの8チャンネルInGaAs電荷蓄積型光検出アレイ素子の開発を行い、10^<-14>Wの検出感度を得ることが出来た。 (3)上記光検出器アレイと光分散素子を用いて、マルチチャンネルアナライザーを構築した。その結果、波長1000〜1500nm域において、分解能約80nm/チャンネルで分光計測可能であることが分かった。 (4)本装置を用いて、次亜塩素酸ナトリウムと過酸化水素水の混合による励起一重項酸素分子の発光を測定した。2チャンネルに渡り発光が分布しており、FWHMが約150nmであることと一致していることが判明した。
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