炭素繊維を混入した補強モルタルの練混ぜに、モルタルマトリックスのブリーディングを低減できるダブルミキシングを適用した場合について、繊維とモルタルの付着界面の微視的な観察と硬化体の曲げ強度試験を行った。 その結果、以下の結論が得られた。 (1)CFRMの練混ぜをDMで行うことにより、SMに比べ、曲げ強度および曲げ靭性が増加する。また、この傾向は繊維混入率が大きくなるほど顕著となる。 (2)理論強度との比較から、CFRMの繊維補強効率は、繊維混入率が大きくなるほど低下するが、DMの場合の方が繊維補強効率の低下は小さいことが明らかとなった。 (3)反射電子像の観察から、DMによりブリーディングを減少させると、骨材界面に形成される遷移帯が大幅に減少することが明らかとなった。
|