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散乱波の影響を考慮した多層地盤の地震応答解析法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07750561
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 構造工学・地震工学
研究機関京都大学

研究代表者

澤田 純男  京都大学, 工学部, 助手 (70187293)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード地盤震動 / 散乱波 / 二次元構造 / 反射透過マトリクス法 / 多層地盤
研究概要

サイト特性の評価を行なう場合には,水平に一様な境界面を仮定した1次元地盤モデルを用いて,重複反射法による解析が行なわれることが多い.しかし,このような1次元解析では観測データより得られる結果を十分に説明できない場合が少なくないことが知られている。このような現象の原因として,波動散乱が多くの研究者によって指摘されている。そこで本研究では,地層境界の不規則性による散乱波が地盤震動特性に与える影響を調べた.このようなに解析に適する手法として反射/透過行列法を選び,これを拡張することによって,地層境界の不規則性によって発生する散乱波を効率良く解析できる手法を提案した。すなわち,曲がった地層境界面をもつ地盤を,波動が伝播する際の位相の変化に着目して反射/透過係数行列の関数形を推定し,さらに近似を行なうことで反射・透過係数行列を直接計算する手法を提案した。提案手法を用いて,波動の散乱現象を考慮にした震動解析を行ない,波動散乱が地盤の応答性状に与える影響を検討した。散乱現象は地表面応答に対して,(1)周波数依存型の増幅特性を付加したり,(2)水平層を仮定した解析では得られないピークを与えることが確認された。特に散乱に大きく影響する因子は,境界形状の振幅であることがわかった.さらに,地盤の減衰を考慮すると,地盤の応答性状に対して,観測点直下近傍の地層境界の形状が大きく影響し,観測点から離れるに従って影響が小さくなることが確認された.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 澤田純男: "地層境界で発生する散乱波を考慮した地盤震動解析" 京都大学防災研究所年報. 37 B-2. 15-33 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 澤田純男: "不規則成層構造における反射/透過行列の近似解" 第9回日本地震工学シンポジウム論文集. 1. 523-528 (1994)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] S. Sawada: "Effects of wave scattering on seismic response of ground" First International Conference of Earthquake Geotechical Engineering. 1. 487-492 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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