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生態系との相互作用を考慮した土砂動態の数値モデルに関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07750595
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 水工水理学
研究機関京都大学

研究代表者

後藤 仁志  京都大学, 工学部, 助手 (40243068)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード移動床 / 生態系 / 底生生物 / シートフロー漂砂 / 粒状体モデル / 個別要素法
研究概要

海岸部における低生生物の分布に関しては,水産工学的観点から調査・研究が行われているが,低生生物は単に水産資源としてだけでなく環境の指標生物としても重要であり,良好な水域環境のあり方を考える上で重要な研究対象である.例えば,荒天時の高波浪下における海底砂層中の二枚貝の掘り出しに伴う磨耗の問題は,水産資源の保護の観点から重要な問題のひとつであり,水産工学の分野を中心に研究が行われているが,二枚貝の生物的特性や分布域の調査など生物学的な観点に立ったものであり,二枚貝の生息環境を構成する土砂層の動態と関連する議論は不十分である.これらの調査で興味深い点は,砂層の浸食速度が二枚貝の運動能力をはるかに下回る場合でも二枚貝の掘り出しが生じていることである.
本研究では,潜砂行動に特徴づけられる二枚貝の能動的運動と周囲の土砂の粒状体的な流動の相互作用に関する個別要素法による数値シミュレーションを通じて,シートフロー状に流動する砂粒子群の粒状体的挙動により二枚貝に付加的に生じる揚圧力の特性を明らかにして,砂層中の二枚害の運動の物理機構を明らかにした.本研究を通じて,底生生物と土砂との相互作用においても固液混相流としての移動床の力学が重要な役割を果たすことが明らかとなった.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 後藤仁志: "暴浪時の二枚貝の洗い出し過程の漂砂力学的側面" 海岸工学論文集. 42. 501-505 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 後藤仁志: "表層せん断を受ける砂層の動的挙動の数値解析" 土木学会論文集. 521/II-32. 101-112 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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