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衛星マルチスペクトルデータを用いた土地被覆時系列分析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07750629
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 交通工学・国土計画
研究機関東京理科大学

研究代表者

小島 尚人  東京理科大学, 理工学部・土木工学科, 講師 (00205387)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードリモートセンシング / 土地被覆時系列分析 / フラクタル / 土地利用計画 / 教師付き分類 / 最尤法
研究概要

本研究は、衛星マルチスペクトルデータを用いて土地被覆の経年変化を分析することを目的に、フラクタルを導入した新たな土地被覆変化の分析手法(TAFモデル:multi-Temporal Analysis model with the Fractal using satellite multispectral data)の提案とその実用性について検討したものである。研究の成果は次の3点にまとめられる。
(1)観測時期の異なる複数の土地被覆分類図から変化域を抽出する際の技術的な限界を指摘した上で、変化域の広がりの分析にフラクタルを導入しようとする着想に至った意義と本研究で取り扱う範囲を整理した。
(2)観測時期の異なる衛星データから複数の土地被覆分類図を作成した上で、市街地へ変化したと判定される画素(変化画素)を抽出した「差画像」を視覚表示するとともに、変化画素の面的分布形態が一定の空間スケール範囲においてフラクタル性を有することが確認された。
(3)この変化画素に対して算出されるフラクタル次元を介して「単焦点状型、放射環状型、多心型、複眼型」といった市街地形成パターンが類型化できることが判った。さらに、フラクタル次元と差画像とを相互に参照することによって、将来にわたる市街地の変遷を推定できる可能性を見い出し、提案手法の実用性、発展性を示した。
光学センサ、合成開口レーダに代表されるように、高分解能化、多バンド化を目指した衛星搭載センサの開発計画が積極的に推進されている今日、異種衛星データの併用とともに、多時期にわたってデータを活用しようとする研究は、現在世界的にも重要な課題となっている。衛星リモートセンシングとフラクタルといった2つの技術を融合利用するTAFモデルは、これらの課題に十分に対応できる可能性を秘めたモデルであり、衛星データの有効利用技術の一つとして今後の活用に期待できる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 小島尚人: "土地被覆時系列分析における衛星マルチスペクトルデータを適用した場合の分析方法" 土木学会論文集. No.516 VI-27. 217-226 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 小島尚人: "トレーニングクラスの設定方法の提案" 日本リモートセンシング学会誌. 15. 50-65 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 大林成行: "土地被覆時系列文系に道路網フラクタル次元を用いた場合の適用効果について" 日本リモートセンシグ学会学術講演論文集. 18. 107-108 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 大林成行: "衛星マルチスペクトルデータを用いた土地被覆時系列分析の精度について" 土木学会第50回年次学術講演会概要集. 50. 890-891 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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