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嫌気性グラニュール汚泥の分解能力とその微生物学的構造との関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 07750634
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 土木環境システム
研究機関東北大学

研究代表者

李 玉友  東北大学, 工学部, 助教授 (30201106)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード嫌気性処理 / UASBプロセス / グラニュール / メタン生成活性 / メタン生成細菌 / 共生コロニー / 微細構造 / 分解能力
研究概要

本研究はグラニュール汚泥の微生物生態学的構造とその分解能力に及ぼす基質種類の影響を把握することを目的として、有効容積2.8LのUASBリアクターを5基用意し、それぞれギ酸(C1)、酢酸(C2)、プロピオン酸(C3)、酪酸(C4)および混合有機酸(CODベースでC2:C3:C4=2:1:1)の人工基質を用いて37℃で約6カ月間UASBリアクターを運転した。安定状態に達したグラニュール汚泥について解析した結果、次のへ結論が得られた。
(1)ギ酸及び酢酸を基質とした場合のグラニュールは小さく、沈降性も若干劣っている。これに対して反応系が比較的複雑なプロピオン酸、酪酸及び混合VFAを基質とした場合、形成されたグラニュールは大きくて、しかも沈降特性も優れている。
(2)ギ酸グラニュールはギ酸を利用するSMAが高かったが、それ以外のVFAを利用できなかった。また、酢酸グラニュールは高い酢酸分解能とわずかのギ酸分解能(SMA)を示したが、C3以上のVFAを分解できなかった。その他の3種類のグラニュールはいずれも酢酸に対するSMAが高かっただけでなく、比較的多様な分解能力を有している。
(3)ギ酸及び酢酸グラニュールの細菌構成は単純で、Methanobacterium formicicumおよびMethanothrixがそれぞれ優勢となっている。プロピオン酸の分解には共生コロニーが大きな役割を果たしている。C2-C4のVFAを分解するグラニュールにおいて糸状のMethanothrixがグラニュールの形成に大きな役割を果たしている。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Y. Y. Li et al.: "Effect of Degradation Kinetics on the Microstructure of Anaerophic Biogranules" Water Science and Technology. 32(印刷中). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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