研究概要 |
1.関西圏域の空間情報データベースの構築;国土数値情報の関西圏における集約ファイルを解析することによって,圏域スケールでの空間情報メッシュデータを抽出し,自治体スケールの社会経済要因,交通基盤整備水準等の情報を加えて,地価関数モデル構築に必要な説明変数データを構築した.2.都市環境資源立地調査分析;都市環境計画システムの中で積極的な推進を図るべき都市環境資源(公園緑地(地区公園規模以上),自然緑地,親水機能を持つ河川空間など)を都市機能施設,賦存エネルギー源施設と合わせて空間データベース化をおこなった.3.ヘドニック地価関数の特性と環境価値の体系化;環境資源の利用価値,オプション価値,存在価値の決定要因の抽出とその支払い意思額への反映について既存研究から体系化した.特に,都市内の緑地,水系空間の環境価値決定要因を理論的に抽出した.4.都市環境資源ヘドニック地価関数モデルの構築;ヘドニック地価関数モデルを用い阪神地域の緑地資源,水系空間の環境価値の推定をおこない,環境資源保全,整備事業の社会的か地表か手法としての費用便益分析をおこなった.また,同じ地域幹線自動車道路の騒音がもたらす環境費用についてヘッドにっくかんすうで推定して,環境改善事業の社会的妥当性の検討を加えた.5.環境下地表かの都市環境計画システムへの反映方法の検討;費用便益分析,費用効果分析,環境勘定法など環境資源の経済価値評価を社会的意思決定に反映するための計画システムについて,欧米の事例を整理することで今後の国内での適用方向を明らかにした.
|