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若材齢時のコンクリート中の水分凍結挙動と初期凍害機構

研究課題

研究課題/領域番号 07750646
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 建築構造・材料
研究機関北海道大学

研究代表者

浜 幸雄  北海道大学, 工学部, 助手 (70238054)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードコンクリート / 初期凍害 / 防凍性混和剤 / 不凍結水 / 結合水 / 交流2電極法
研究概要

本研究では、交流2電極法を用いて、打設直後からのコンクリートの水和による水分量(結合水量)の変化と凍結時のコンクリート中の不凍結水率を測定した。また、防凍性混和剤を用いたコンクリートの初期凍害に対する抵抗性に関する実験を行った。その結果、以下の結論を得た。
1.コンクリートの水和により、凝結時間に相当する積算温度8°D・D程度から急激に水分量は低下し、30°D・Dまでの範囲で初期水分の20%程度が水和に使われる。
2.凍結環境下におけるコンクリート中の水分の不凍結水率は、防凍性混和剤の濃度が高いほど、材齢の進行するほど増加することが明らかとなった。
3.初期凍害機構のモデルを構築し、水和によるコンクリート中の結合水量の変化と不凍結水率の実験結果を用いて、凍結による水分の体積膨張を9%として、理論的に初期凍害による被害をもたらさない条件を導いた。その結果、普通コンクリートでは圧縮強度29kgf/cm^2(積算温度20°D・D)、防凍性混和剤を用いたコンクリートでは圧縮強度18kgf/cm^2(積算温度12°D・D)が得られた。これは、本研究における初期凍害実験の結果およびPowersによる既往の研究結果とほぼ一致しており、安全率を2倍程度とすると、普通コンクリートの場合は現行JASS5と同じでよいが、防凍性混和剤を用いたコンクリートの場合は35kgf/cm^2とするのが適当と思われる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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