研究課題/領域番号 |
07750647
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 室蘭工業大学 |
研究代表者 |
溝口 光男 室蘭工業大学, 工学部, 助手 (80166040)
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研究期間 (年度) |
1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 鉄筋コンクリート / 立体耐震壁 / せん断終局強度 / 二方向加力 / 直交壁 / 協力効果 / 面外変形 / 実験 |
研究概要 |
1.実験概要 断面形状をL字形とした実大の約1/4の鉄筋コンクリート直交壁付き耐震壁模型を作製し、直交壁に与える面内曲げモーメントの大きさを変化させて、変位漸増の繰返し加力実験を行う。供試体は、直交壁画曲げ破壊し、他方の壁がせん断破壊するように設計し、直交壁に与える面内曲げモーメントは、直交壁の降伏モーメントの正負と正の半分、および0の4種とする。また、直交壁と同様に設計した平面壁模型を製作し、直交壁付き耐震壁と同様の二方向変形を与えた実験を行う。これらの結果から、直交壁の面内曲げモーメントの違いによる耐震壁のせん断終局強度の差異について明らかにし、直交壁付き耐震壁のせん断終局強度の評価方法について検討する。 2.成果の要約 (1)平面壁では、面外変形が大きなものは面外変形のないものに比べてせん断終局強度が10%以上低下した。(2)直交壁付き耐震壁では、直交壁の曲げモーメントによって側柱に圧縮応力を受ける場合には、面外変形が大きくなってもせん断終局強度の低下はなく、この柱が引張りとなる方向のせん断終局強度は面外変形のないものに比べて15%程度大きくなった。(3)直交壁の曲げモーメントによって側柱に引張応力を受ける場合には、側柱が圧縮となる方向のせん断終局強度は面外変形が大きいと10%程度低下するものの、面外変形が小さいと約10%大きくなった。(4)直交壁付き耐震壁のせん断終局強度は、面外変形や直交壁の曲げモーメントによる影響のため既往の終局強度式による値とは異なるものとなった。(5)今後は、直交壁の形状を変えた実験などを行い、面外変形や直交壁の曲げモーメントによる影響を考慮した、直交壁付き耐震壁のせん断終局強度の評価方法について更に検討したい。
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