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住宅の通風環境に対する居住者の意識と評価に関する調査

研究課題

研究課題/領域番号 07750679
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 建築環境・設備
研究機関大阪大学

研究代表者

山中 俊夫  大阪大学, 工学部, 助手 (80182575)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード通風 / アンケート調査 / 実測調査
研究概要

京都市内、大阪府吹田市千里ニュータウン、奈良市内の戸建て住宅、集合住宅の居住者に対するアンケート調査によって、夏期における通風の利用実態や冷房の使用状況、通風に期待する役割、居住している住宅の通風環境の評価の実態を明らかにしたうえで、通風環境が良かった住宅を一軒選定し、居室内の温度・湿度・風速の時間変化の実測調査を約六ケ月間(1995年9月〜1996年3月)実施した。また、風洞内において、通風時の温熱環境の評価実験を行なった。この研究で明らかになった知見は下記の通り。
住宅の通風環境に関するアンケート調査
・殆ど全ての人が住宅にとって通風は必要であると考えており、通風の目的は、第1位:汚れた空気の入れ替え、第2位:湿気の除去、第3位:寒暖の調節、第4位:爽快感を得ることであった。
・気温が高いほど、また、居住者の活動性が高い時間帯ほど通風行為の頻度も多い。
・「風通しの良い」という通風環境の評価と通風環境の満足度はほぼ対応している。
・風通しの良い室数や住宅の室数に対する風通しの良い室数と満足度には正の相関が認められる。
住宅の通風環境要素の実測
・冷暖房中間期における通風による屋内風速は、10分間平均で最大1.5m/s以下であり、平均的には数10cm/sになるよう居住者によって調節がなされている。
・通風が行われる時間の長さは、居住者の生活と室内気温によって大きく影響を受ける。
・冬季においては通風が温熱環境の改善のために行われるものではないため、10分間平均の風速に通風による風速増加は殆ど現れない。
・熱環境の改善を目的とした通風設計で対象とすべき季節・時間帯は、自然室温が29℃〜24℃で、かつ通風を行うことによる室温が20℃程度以上になる期間の起床時間帯である。
通風時の温熱環境に関する主観評価実験
・通風による快適感は、風速の変動時に顕著に表出する。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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