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光吸収分光法による固体内プロトンの拡散定数決定法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 07750736
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 無機材料・物性
研究機関東北大学

研究代表者

湯上 浩雄  東北大学, 工学部, 助教授 (60192803)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1995年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードプロトン導電体 / 固体イオンクス / 赤外吸収 / 超イオン導電体
研究概要

可視及び赤外の吸収分光光度計を中心にした実験装置の組み立て・改良を行った。特に、本研究では、試料の周りの雰囲気を精度良く制御することが不可欠である。そのためマスフローコントロラ-(申請品)を用いたガスの供給系を製作し,これにより、より高精度でデータを得ることが出来るようになった。また測定の自動化を進めるためコンピュータと実験系をつなぐインターフェースを作製した。
結晶の純度と拡散係数の関係を探るため,種々のドーパントイオンを添加したSrZrO_3系の単結晶をフローティング・ゾーン法により作製した。ドーパントイオンとしてはY,ScCeなどの希土類イオンを用いた。またそれらの濃度は、0.01mol%から10mol%の広い範囲で変化させた。
ペロブスカイト型プロトン伝導体であるSrZrO_3のプロトンの拡散係数を赤外域に観測される酸素-水素結合の伸縮振動モードの強度から測定した.具体的は、水蒸気を含むアルゴンガス雰囲気から、急激に乾燥したアルゴンガス雰囲気に変化させ、その時の吸収強度の時間依存性からプロトンの拡散係数を見積もった。
種々のドーパントを添加したSrZrO_3の赤外吸収スペクトルにおける水蒸気雰囲気中でのアニール時間依存性から,プロトンが複数のサイトに存在することが分かった.また,それらのサイトにおけるプロトン-酸素結合力が大きく異なることが分かった.
水蒸気雰囲気から重水素雰囲気に変化させた時の吸収スペクトルの変化から,単結晶とセラミックスでは,欠陥構造やプロトン伝導経路に違いがある可能性があることが分かった.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H. Yugami: "Proton diffusivity of SrZrO_3:Sc^<3+> Sirgle Crgeslels Studied by infrared absortion Spectroscopy" Solid State Ionics. 79. 171-176 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] S. Matsuo: "Hole-burning in proton conduction oxides SrZrO_3:Pr^<3+>" J. Lumin.64. 267-272 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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