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イオン化放射線によるゼオライト/フッ素系ポリマーハイブリッド材料の合成

研究課題

研究課題/領域番号 07750767
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 複合材料・物性
研究機関広島大学

研究代表者

八尋 秀典  広島大学, 工学部, 助手 (90200568)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードゼオライト / テトラフルオロエチレン / ポリテトラフルオロエチレン / ガンマ線 / 電子スピン共鳴
研究概要

本年度は申請時の計画通りに研究を遂行し,以下の点について明らかにした.
1.不飽和化合物であるテトラフルオロエチレンをモルデナイト型ゼオライトに吸着後,γ線を放射してその時生成するラジカルを電子スピン共鳴(ESR)によって調べた.照射直後,77Kでは,フッ素特有の大きな超微細結合の異方性が現れた水素付加型ラジカル(CF_2H-CF_2・)に帰属されるESRスペクトルが得られた.また,室温まで昇温するとポリテトラフルオロエチレンの生長末端ラジカル(R-CF_2-CF_2・)のESRスペクトルが認められた.
2.γ線照射後,室温まで昇温したテトラフルオロエチレン-モルデナイト試料にポリテトラフルオロエチレンが生成していることが赤外分光,示差熱重量分析測定からわかった.
3.細孔径が小さなナトリウム交換A型ゼオライトではポリテトラフルオロエチレンはほとんど生成しなかった.また,ポリテトラフルオロエチレン/ゼオライトに吸着する水の量は母体ゼオライトと比べて大きく減少することが熱重量分析より明らかとなった.以上のことから,ポリテトラフルオロエチレンはゼオライト細孔内に包装していると推定した.
4.ゼオライト上に生成したポリテトラフルオロエチレンの量はゼオライトのシリカ/アルミナ比に依存することがわかった.
5.コバルトイオン交換ZSM-5およびモルデナイトゼオライトの一酸化窒素の吸着特性を測定したところ,交換されたコバルトイオン1個に対して2個の一酸化窒素が不可逆的に吸着することがわかった.

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] H. Yahiro: "ESR Study of Radiation Induces Formed on Tetrafluoroethylene Adsorbed on Mordenite Zeolites" Chem. Lett.1995. 601-602 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] W. -X. Zhang: "Reversible and inreverible Adsorption of Nitrogen Monoxide on Cobalt Ionexchanged ZSM-5 and Mordenite Zeolites at 273-523K" J. Chem. Soc., Faraday Trans.91. 767-771 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 八尋秀典: "金属イオン交換ゼオライトによるNOの吸着除去" 表面. 33. 698-709 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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