• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

新冷媒中における鉄鋼材料の腐食

研究課題

研究課題/領域番号 07750794
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 材料加工・処理
研究機関東京大学

研究代表者

兒島 洋一  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (80225440)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードすきま腐食 / 自然電位 / ステンレス鋼 / リチウムブロマイド
研究概要

吸収式冷温水機の小型化を目的として、現在の大型機で吸収液として用いられている濃厚LiBr水溶液より高性能な新吸収液として、濃厚混合リチウム塩水溶液の開発が進められている。この混合塩の最適組成は、モル比でLiBr : Lil : LiCl : LiNO_3=100 : 75 : 41 ; 25と報告されている。本年度はこの新液中におけるSUS304鋼の耐すきま腐食性について検討した。150℃の60%混合Li塩水溶液中でSUS304鋼のすきま再生不動態化電位E_<R,CREV>を測定し、E_<R,CREV>=-160mVが得られた。E_<R,CREV>はすきま腐食の臨界電位であり、これと当該環境における不動態化鋼の自然電位とを照合することにより、すきま腐食の可能性の有無を判断できる。新液に含まれるはNO_3^-、および1^-が酸化して生成するl_2は鉄鋼材料に対しては酸化剤としても働く。新液にすきま試片を自然浸漬したところ、浸漬直後に自然電位はE_<R,CREV>を超えてすきま腐食が起こり、その後の自然電位はE_<R,CREV>付近の値を保った。20h後にはすきま面に最大深さ40μmの浸食がみられた。一方、l_2はNaHSO_3の添加により容易にl^-に還元することができた。NaHSO_3を添加してl_2を完全に還元し、さらにわずかでも過剰NaHSO_3が含まれる液では自然電位はE_<R,CREV>以下の電位におちつき、すきま腐食は起こらなかった。このように、NaHSO_3を添加してl_2を還元した新液中では、SUS304鋼はE_<R,CREV>以下の電位で不動態化し、使用可能であることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi