• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

化学蒸着法によるゼオライト外表面酸点の不活性化

研究課題

研究課題/領域番号 07750865
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 触媒・化学プロセス
研究機関鳥取大学

研究代表者

金 鐘鎬  鳥取大学, 工学部, 助教授 (60240751)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード化学蒸着法 / 形状選択性 / Y型ゼオライト / 外表面酸点 / 細孔入口径
研究概要

シリカ化学蒸着はゼオライト触媒の形状選択性を高める修飾方法として広く用いられている。ゼオライトにシリカ蒸着を行うと、ゼオライト内部の酸性質は変えずに、細孔入口径の制御および外表面酸点の不活性化が可能である。しかし、工業的に多く使われているY型ゼオライトへの応用については、大きいシラン化剤分子であるテトラメトキシシランが細孔内に入るという報告があるのみである。Y型ゼオライト触媒の触媒特性を高める方法として脱アルミニウムする方法があり、この方法で調製したY型ゼオライトは熱安定性が増すことが知られている。
そこで本研究では、Y型ゼオライトを脱アルミニウムし、アルミニウム濃度が異なるY型ゼオライトを調製しシリカ蒸着を行い、細孔入口径の制御を試みた。シリカ蒸着の際、シラン化剤が触媒の外表面だけに存在するか、または細孔の中まで入るかを調べるため、窒素吸着による表面積の変化とIRによる触媒の酸性水酸基の変化を調べた。また、シリカ蒸着による触媒の細孔入口径の変化を調べるため、1,3,5-トリイソプロピルベンゼンの吸着実験をマイクロバランスを備えた真空装置で行った。その結果、アルミニウム濃度が多いY型ではシラン化剤の蒸着により細孔が閉鎖されるに対して、脱アルミニウムしたY型ではシラン化剤の蒸着により細孔の入口径が制御できることを見出した。この触媒を用いて、2-イソプロピルナフタレンのイソプロピル化反応を行い、多環芳香族反応においての触媒性能を調べた結果、2,6-ジイソプロピルナフタレンの選択性が向上することがわかった。さらに、この触媒は優れたクラッキング触媒(FCC触媒)としても期待できる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi