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キメラ抗体を用いたバイオセンサーに関する蛋白質工学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 07750876
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物・生体工学
研究機関東京大学

研究代表者

上田 宏  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (60232758)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード抗体 / バイオセンサー / キメラ蛋白 / ファージディスプレイ / 表面プラズモン共鳴 / 受容体 / 免疫測定
研究概要

(1)抗ニワトリ卵白リゾチーム(HEL)抗体HyHEL-10の可変領域FvのVH/VL、およびHEL間の相互作用を表面プラズモン共鳴バイオセンサーを用いて速度論的に解析した。この結果、VH断片とVL断片は抗原HELの存在下では安定な結合(Ka=10^9)をするが、抗原非存在下ではほとんど相互作用しない(Ka<<10^6)ことが判明した。またVHと抗原との結合解離速度は遅いが、VLと抗原とのそれは早いことから両者の結合の質の違いが示唆された。VH, VLの共存下では結合速度は早く、解離速度は遅くなることがわかり両者の協働作用の新しいモデルが考えられた(投稿中)。
(2) VH断片をM13ファージのgene3蛋白質と融合発現させる事によりファージ表面に提示し、VH断片を固定化したマイクロプレートにファージと抗原を含むサンプルの混合液を入れて固相化されるファージの量を測定する、新原理の抗原濃度測定法(通称オープンサンドイッチ法)を開発した。抗原がないときのバックグラウンドは充分低く、10ng/ml程度のほぼ通常のELISA法に匹敵する感度が得られた。さらにgene3蛋白質の代わりに大腸菌アルカリフォスファターゼと融合発現させる事により、更に高感度に従来法のほぼ半分の時間で抗原濃度測定が可能なことも見いだした(投稿準備中)。
(3) VH, VL断片をエリスロポエチン受容体の細胞外部位の一部と交換したキメラ受容体を作製し、proB細胞株BA/F3に導入して導入株がHELに対する応答性を示すかどうかを検討中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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