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吸着の影響を受けにくい酵素活性のON-OFF制御型グルコースセンサーの開発

研究課題

研究課題/領域番号 07750890
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物・生体工学
研究機関早稲田大学

研究代表者

吉見 靖男  早稲田大学, 理工学部, 助手 (30267421)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードグルコースセンサー / 酵素活性 / ON-OFF制御 / フェロセン / 電子運搬体 / ポリピロール
研究概要

導電性ポリピロールを用いてグルコース酸化酵素を白金電極表面に固定したグルコースセンサーでは、グルコース濃度測定範囲が0〜200mg/dlであった。この測定範囲は、糖尿病患者の血糖値の上限である500mg/dlに対して十分ではなかった。このため、基盤電極を白金電極からフェロセンを混合したカーボンペースト電極に代えたところ、グルコース濃度測定範囲が0〜1100mg/dlとなり、高濃度まで応答することが確認された。電極に混合したフェロセンが、電極に電位を印加することにより酸化されてフェリシニウムイオンとなり、電極から酵素固定膜内に拡散する。このイオンが、グルコースを酸化して還元体となった酵素を再酸化する。このように、フェロセンが電子運搬体として働くことにより、酵素と電極間の導電体としてポリピロールのみを用いる場合よりも、酵素と電極間の電子移動がスムーズになったためと考えられる。基盤電極として、フェロセンを混合したカーボンペースト電極を用いることにより、糖尿病患者の血糖値を充分測定できることが示唆された。
しかし、同一のセンサーを繰り返し使用した場合、測定回数の増加とともに、応答電流に低下がみられた。この原因としては、電極からイオンとなって酵素固定膜内に拡散したフェロセンが、膜内から溶液中に拡散してしまい、電極内のフェロセンの混合比が低下してしまうためであると考えられる。測定後の溶液をICP発光分析法にて分析を行ったところ、Feが検出された。このことから、フェロセンが溶出していることが確認された。今後、フェロセンを固定化する方法の確立が必要である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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