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炭素還元法によって作成した炭化ケイ素ウイスカーにおける積層欠陥の生成機構

研究課題

研究課題/領域番号 07750924
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 無機工業化学
研究機関名古屋大学

研究代表者

徐 元善  名古屋大学, 工学部, 助手 (30242829)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード炭素還元法 / 炭化ケイ素 / 積層欠陥 / ウイスカー / 成長方向 / 成長速度 / 積層面 / 面心立法構造
研究概要

(1)積層欠陥の生成挙動
SiO_2と炭素を出発原料として炭素還元法によるβ-SiCを合成した場合、固相(炭素)と気相(SiOガス)反応によって積層欠陥が多く存在するウイスカーが生成した。活性を持つ炭素を使用するほど、炭素量を増加するほど、SiOガスの供給速度が増加するほどウイスカーの生成量と積層欠陥の量は増加した。反応速度が積層欠陥生成量を決定する最も重要な因子と考えられる。
(2)ウイスカーの成長方向と積層欠陥の導入挙動
炭素還元法により合成された大部分のβ-SiCウイスカーはβ-SiCの最密充填面である{111}面がウイスカー成長方向に垂直な方向で積層した構造を取っており、積層欠陥もウイスカー成長方向に垂直な方向に導入されている。また、成長様式が違う二つの異なるタイプのβ-SiCウイスカーが観察された。70.5°傾いて成長したウイスカーの場合、積層欠陥の導入方向はウイスカーの成長方向に垂直な向きを示した。これに対して、成長方向が125.3°傾いて成長したウイスカーの場合は、傾く前の積層欠陥の導入方向(元の成長方向に垂直な向き)をそのまま維持していることが分かった。これはβ-SiCのCSi_4又はSiC_4の正四面体4配位の基本結晶構造と密接な関係があると考えられる。面心立法構造を取るβ-SiCは、面心立法の単位格子の四本の各対角線に垂直な四つの等価な積層面(111),(111),(111),(111)面を持つので、ウイスカー成長面を一つ除外しても、三つ方向で各々109.5°の角度を持つ積層欠陥の生成が可能である。一方、125.3°傾いて成長したウイスカーは、反応系の飽和ガス圧及びSiOガスの発生速度の差によるウイスカー{111}面の成長速度及び積層欠陥の生成速度の増加に起因して、Si-C-SiまたはC-Si-Cの四つの結合方向中の二つの[111],[111]方向のベクトル和である[001]方向で元の成長方向([111])と125.3°傾いて成長したと考えられる。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] W.S.SEO.K.KOUMOTO: "Effects of Additives oh the Stacking Fault Formation During Shynthesis of β-SiC Particles by Carbothermal Reduction" 1995MRS Fall Meeting Proceeding Covalent Ceramics III,Science and Technology of Non-Oxide. 410(in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] W.S.SEO.K.KOUMOTO: "Stacking Fault in β-SiC Formed During Carbothermal Reducion of SiO_2" J.Am.Ceram.Soc.(in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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