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高立体選択的カルバニオン[1,2]転位による生理活性化合物の効率的合成

研究課題

研究課題/領域番号 07750938
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 有機工業化学
研究機関東京工業大学

研究代表者

友岡 克彦  東京工業大学, 工学部, 助手 (70207629)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードカルバニオン[1,2]転位 / C-グリコシド / 不斉ラジカル反応 / Zaragozic acid A
研究概要

複雑な3次元構造を有する生理活性天然物を効率的に合成するためには、立体選択的な炭素-炭素結合形成反応が必須である。これに対し、本研究では、従来、合成法として全く利用されていなかったカルバニオン[1,2]転位に着目し、その実用化とともに生理活性物質の不斉合成への活用を検討した。その結果、環状アセタール系、ケタール系での[1,2]転位が高収率かつ高立体選択的に進行し、優れた炭素-炭素結合反応となることを見いだした。これはカルバニオン[1,2]転位の実用化に成功した最初の例であるとともに、“立体特異的なC-グリコシド合成法"として極めて有用な反応を開発したことになる。また、本転位はラジカル中間体を経由して進行しているにもかかわらず高立体選択的(転位基側では完璧な立体保持であり、このことから“ラジカルエナンチオマー間の相互認識"という興味深い現象を見出した。これは不斉ラジカル化学の新展開につながる重要な知見と考えられる。さらにこの新転位を活用してコレステロールの生合成阻害物質として重要なZaragozic acid A生理活性物質の不斉合成を検討した。その結果、入手容易な糖誘導体garactono lactoneから調製した環状アセタールの[1,2]転位によってZaragozic acid Aコア部分の前駆体不斉合成に成功した。現在、その全合成を目指し、検討中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 友岡克彦: "[2,3]-Wittig Rearrangement using Glucose as a Chiral Auxiliary: Asymmetric Transmission from the Anomeric Center:" Synlett.321-322 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 友岡克彦: "Asymmetric [2,3]-Wittig Rearrangement Approach to the Formal Syntheis of (+)-Brefeldin A" Synlett. 901-902 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 友岡克彦: "1,4-Remote Stereocontrol via Asymmetric [2,3]-Wittig Rearrangements" Tetrahedron Letters. 36. 2789-2792 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 友岡克彦: "sp3炭素上のカルバニオン反応の立体化学" 有機合成化学協会誌. 53. 480-486 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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