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リンアザイリドの共役付加反応に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07750949
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関信州大学

研究代表者

藤本 哲也  信州大学, 繊維学部, 助手 (90209099)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードリンアザイリド / Michael型付加 / 共役付加 / アミノケトン
研究概要

リンアザイリドとカルボニル化合物の反応によるaza-Wittig反応についてはこれまで多くの報告例があるが、活性アルケンへの共役付加反応についてはほとんど研究がなされていない。リンアザイリドの新規な合成化学的利用を開拓することを目的とし、ジフェニルエチルイミノホスホランとエノンの反応について研究を行った。
イミノホスホランの窒素原子上の置換基の効果を調べるため、トリメチルシリル、エトキシカルボニル、ベンジルの各基を窒素上に付与したイミノホスホランを調製し反応を行った。その結果、N-ベンジルイミノホスホランと4-ヘキセン-3-オンの反応において共役付加反応が実現し、β-アミノケトンが38%の収率で得られた。又、同様の反応を種々のエノンを用いて行ったところ10〜43%の収率で対応するアミノケトンが生成した。更に、リン原子上のエチル基をメチル基に変え先のヘキセノンと同様な反応を行ったところ、収率が著しく向上し対応するアミノケトンが80%で得られた。上記の結果よりリン及窒素原子上の置換基を工夫することにより、リンアザイリドのエノンに対する共役付加反応を実現できることが明らかとなった。
これまで環状リンイリドとエノンの反応は、連続的なMichael-Wittig反応が進行し環状化合物を立体選択的に生成することを明らかとしてきた。本研究においても同様なMichael-aza Wittigを目的とし、先のN-ベンジルイミノホスホランとエノンの反応を種々の条件下検討した。しかしながら上記の反応経路で生成したと考えられる化合物は検出されず、β-アミノケトンのみが得られた。以上、連続的なMichael-aza Wittig反応の実現には至らなかったが、アザイリドのエノンへの共役付加反応に成功した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] (共著)藤本哲也、山本巖、他: "Syntheses of six-and seven-membered nitrogen heterocycles from cyclic amino phosphonium salts" Heterocyclic Communications. (in press).

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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