• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

高分子ゲルを開始剤とするリビングカチオン重合

研究課題

研究課題/領域番号 07750969
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 高分子合成
研究機関福井大学

研究代表者

橋本 保  福井大学, 工学部, 助教授 (00198681)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード高分子ゲル / ゲル / カチオン重合 / リビング重合 / 開始剤 / 重合触媒 / ビニルエーテル / リサイクル
研究概要

重合開始剤を効率よくサイクルできる重合反応を開発するため,重合活性点としてカルボン酸エステルを持つ不溶性の高分子ゲルを合成し,これをビニルエーテルの重合の開始剤に用いて不均一系でカチオン重合が起こる反応条件を見い出した。さらに対応する可溶性の高分子開始剤と低分子開始剤を用いた重合を行い,重合活性点が不溶性のゲル中に存在することの影響を明らかにした。
1.アクリル酸エステル単位を含む高分子ゲルの合成:アクリル酸エステルとエチレングリコールジメタクリレートをラジカル共重合し,アクリル酸エステル単位を含む高分子ゲルを合成した。
2.アクリル酸エステル単位を含む高分子ゲルを開始剤とするイソブチルビニルエーテルのカイチオ重合:合成した高分子ゲルを開始剤に用いてイソブチルビニルエーテルを少量の四臭化スズの存在下,トルエン中,0℃で重合すると不均一系でのカチオン重合が起こり寿命の長い生長種が生成することを見い出した。しかし生成ポリマーの分子量分布は広く,理想的なリビング重合ではなかった。さらにポリマーの約30%が開始剤ゲルに結合したまま回収されることがわかった。
3.対応する可溶性の高分子開始剤と低分子開始剤を用いた重合:不溶性のゲル開始剤を用いた重合と比較して,同じ反応条件下での可溶性の低分子開始剤による重合ではリビング重合が起こり分子量分布の狭いポリマーが生成した。可溶性の高分子開始剤による重合は不溶性のゲル開始剤を用いた重合と同様,分子量分布の広い寿命の長いポリマーが生成した。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 奥山拓司: "アクリル酸および関連するカルボン酸を開始剤とするビニルエーテルのカチオン重合" 高分子学会北陸支部第44回研究発表講演会講演要旨集. 5 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

URL: 

公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi