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三次元の高次構造を制御しうる液晶性-結晶性グラフト共重合体の構造と機能

研究課題

研究課題/領域番号 07750986
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 高分子構造物性(含繊維)
研究機関東京工業大学

研究代表者

猪俣 克弘  東京工業大学, 工学部, 助手 (80232578)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードグラフト共重合体 / 高次構造 / 層構造 / 液晶性高分子 / X線回折法 / ポリ(グルタミン酸エステル) / クシ型高分子
研究概要

本研究では、液晶相形成能を有する主鎖骨格を持ち、そのグラフト側鎖に結晶性を有するような高分子鎖を導入した液晶性-結晶性グラフト共重合体について、その高次構造を三次元的に制御することができるという考えに基づき、合成から構造解析、機能解明を行うことを目的としている。
まず、側鎖の結晶性グラフト鎖の置換率や長さ、また主鎖の構造に依存して高次構造がどのように変化するかを検討するために、比較的長さの短い結晶性n-アルキル側鎖を持つくし形高分子であるポリアクリル酸エステルおよびポリメタクリル酸エステルについて、X線回折測定から得られる散乱プロファイルを詳細に検討した。その結果、固体試料の結晶-非晶層構造は側鎖の置換率によって変化し、その層間隔の値は、主鎖領域と側鎖領域の体積比によって正確に記述できることを見出した。このことから、主鎖骨格に垂直な方向の層構造が結晶性側鎖の置換率で制御することができることが明らかとなった。
また、主鎖が液晶相形成能を有する剛直なα-ヘリックス構造を持つ、ポリ(L-グルタミン酸 γ-ベンジル)の側鎖を、結晶性を有し比較的分子量の高いポリオキシエチレン鎖を交換した液晶性-結晶性グラフト共重合体の調製を、エステル交換法を用いて行った。その結果、反応の条件(時間、温度等)によって交換率を制御させることができ、側鎖の分子量および置換率の異なるグラフト共重合体を得ることができた。しかし、側鎖の分子量が大きいため、この合成法によりグラフト側鎖の置換率を15%以上に上昇させることは困難であることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 猪俣克弘: "柔軟な側鎖を有する棒状ポリ(グルタミン酸エステル)/ポリエチレングリコール/溶媒系の相挙動" 高分子学会予稿集. 44. 3549-3550 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Katsuhiro Inomata: "Morphological Transition of Comb-like Polymers Induced by Fatty Acid" 1995 International Chemical Congress of Pacific Basin Societies, Book of Abstracts. Part 1. Macr526- (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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