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アスパラガス植物体各種組織における糖組成の相違と季節変動

研究課題

研究課題/領域番号 07760020
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関北海道大学

研究代表者

鈴木 卓  北海道大学, 農学部, 助手 (30196836)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードアスパラガス / 地上茎 / 地下茎 / 貯蔵根 / 糖組成 / 季節変動
研究概要

アスパラガスの若茎,成茎,貯蔵根及び根茎の各組織における糖組成及び含量の季節的変動を調査した。結果の概要は以下のとおりである。
1.若茎組織に含まれる糖は主にフルクトース及びグルコースで,含量はフルクトースがグルコースに比べてわずかに多かった。このほか,少量のスクロース及び極微量のイノシトールも併せて検出された。若茎の部位による糖組成の差は認められないが,含量には差が認められ,いずれも基部が先端部のおよそ2倍の値を示した。
2.成茎組織の糖組成を部位別に見ると,側枝は主茎に比べてスクロースの割合が高く,フルクトース及びグルコースの割合が低い傾向が認められた。糖の総含量を比較すると,主茎が側枝より高い値を示した。また,各部位とも糖含量は7〜9月にかけて株養成期間が長くなるほど増加したが,構成糖の比率はほとんど変化しなかった。
3.貯蔵根組織中の糖含量は採取部位(先端部及び茎部)にかかわらず同様に推移し,若茎収穫期間の5月から7月にかけて徐々に低下し,8月に最低となり,株養成を行った9月から11月にかけて急激に増加した後,12月にはわずかに減少した。12月に減少したのは,11月下旬に地上茎を切除したことによるものと考えられる。また,糖が貯蔵されている冬季には,貯蔵根基部の糖含量が先端部のそれより高い値を示し,いずれの組織でもフルクトオリゴ糖の含量が顕著に増加した。
4.根茎組織の糖含量も貯蔵根組織のそれと同様に推移したが,根茎では株養成開始当初の8月から糖含量が増加に転じたことおよび12月にも引き続き増加したことが貯蔵根とは異なっていた。また,貯蔵根と根茎を比べると,貯蔵根は根茎よりスクロースの割合が高く三糖類の割合が低いこと,ならびに単糖類として根茎にはグルコースとフルクトースがほぼ等量含まれているが,貯蔵根ではフルクトースの割合が高いことが明らかになった。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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