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植物キチナーゼの構造と機能に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07760051
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 植物保護
研究機関九州大学

研究代表者

山上 健  九州大学, 農学研究科, 助手 (80243947)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードキチナーゼ / 一次構造 / 限定分解 / アミノ酸配列 / Cys-rich / ライ麦 / アメリカヤマゴボウ
研究概要

本研究により、次の研究成果が得られた。
1、RSC-aを種々のプロテアーゼで分解した結果、サーモリシン分解によって、Glu1〜Hyp48(Cys-richドメイン)およびVal49〜Ala302(触媒ドメイン)に分解された。Cys-richドメインは単独でキチン結合し、触媒ドメインの可溶性キチン(グリコールキチン)に対する比活性は、RSC-aのそれと同じであったが、不溶性キチン(コロイダルキチン)に対する比活性は、RSC-cの1/3、つまりRSC-cと同程度まで低下した。
2、RSC-aを2-メルカプトエタノールで還元し、続いてカルボキシメチル(CM)化を行い、部分還元標品をMono-S FPLCを用いて分離した結果、Native RSC-aの他に、1、2および10個のシステイン残基が還元された標品(CM-1,CM-2およびCM-10)が得られた。CM-1およびCM-2についてCM化の位置を同定した結果、CM-1ではCys42が、CM-2ではCys15およびCys42がCM化されていることがわかった。
また、CM-10では、RSC-aのCys-richドメインのCys残基がCM化されていることが推定された。CM-1およびCM-2は、キチンに結合したが、CM-10は結合しなかった。
以上の結果から、RSC-aのCys-richドメインは、触媒活性には必須でないが、それ自身でキチン結合能を有しており、キチンを触媒ドメインに運ぶことによって、キチンに対する水解活性を促進していると結論した。
3、アメリカヤマゴボウ緑葉酸性キチナーゼ(PLC-A)は208残基から成り、分子量は、22,363であり、Cys25-Cys74、Cys89-Cys98およびCys195-Cys208にジスルフィド結合が存在し、Cys176は遊離型であった。
また、PLC-Aは、ライ麦種子クラスII塩基性キチナーゼ(RSC-c)と50%の相同性を有していた。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Ohta Moriya et al.: "Purification and characterization of two chitinases from the leaves of pokeweed(Phytolacca americana)" Bioschi.Biotech.Biochem.59. 656-661 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Tanigawa Miho et al.: "The complete amino acid sequence of chitinase-B from the leaves of pokeweed(phytolacca ameericana)" Biosci.Biotech.Biochem.59. 841-847 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Yamagami Takeshi et al.: "Identification of the tryptophan residue located at the substrate-binding site of rye seed chitinase-c" Bosci.Biotech.Biochem.59. 1076-1081 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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